穿刺のときの留置針はどんなものを使われてますか?
広島での臨時透析のときに、恐らく初めてだろうと思われる逆止弁(逆流防止弁)付きの留置針(カニューラ)だったので、透析留置針について調べてみた。
留置針のメーカーは、メドトロニック、メディカット、ニプロが有名で、メドトロニックとメディキットの2社がトップクラスのようである。
一般的には、下のような『クランピングチューブ付きカニューラ』である。
これは、文字どおりクランピング(クランプで挟むことができる)チューブが付いているものである。
うちのクリニックでは、穿刺のときに、このクランピングチューブを指で挟んでおいて、ラインを接続する。
完全にクランプ(鉗子)で挟んでおいてから、ライン接続する施設もある。
うちの施設で使っている留置針。
広島で使った逆流防止弁付きカニューラは、下の写真のようなもので、ラインを押し込むことで逆流防止弁を押し開け、血液がラインに流れ込む構造となっている。
この逆流防止弁のことをクリニックのナースさんに話したら、バックフローはどうやって確認するんだろうっていう話になった。
とあるサイトで金額を確認したら、クランピングチューブ付きカニューラが、50本で23,000円(460円/本)で、逆流防止弁付きカニューラが50本で25,000円(500円/本)だったので、それほど高くないことが分かった。
クランプ(鉗子)をオートクレーブ滅菌する手間や災害時の離脱のことを考えたら、はるかに逆流防止弁付きの方に軍配が上がる気がするけどどうなんだろうか。