ALP(アルカリフォスターゼ)という血液検査の方法が、1年かけて国際標準に統一されることになった。このため、新しい測定値が従来の約1/3になるので、基準範囲が大きく変わるので、注意が必要だ。。
血液検査方法が国際標準に統一されるのは、8年ほど前に変更されたHbA1c以来である。
これまでは、日本臨床化学会(JSCC)による測定法(JSCC法)が用いられてきたが、2021年4月までに、国際臨床化学連合(IFCC)が定めた測定法(IFCC法)に切り替わる。
厚生労働省は3月17日に、ALPとLD(乳酸脱水素酵素)の測定法について2020年4月以降、準備の整った施設からIFCC法への切り替えを行う旨の事務連絡を出した。(事務連絡は、こちら。)
この変更に伴い、ALPの測定値は従来の約3分の1となり基準範囲も106~322U/Lから38~113U/Lへと大きく変更される。
ALPは月1回の血液検査の項目であるが、クリニックからはまだ何もアナウンスされていないので、新しい検査方法になるのはしばらくかかるかもしれない。