日曜日は地区の透析患者の勉強会だった。

クリニックのナースさんと院長先生が講演された。

 

勉強会の中の資料の一部で、よく見かけるリン値と死亡リスクのグラフ。

 

 

基準値4.0〜4.5の人に比べて、7.0を超える人は35%死亡リスクが増える。

でも、このグラフってそんなにインパクトがない気がする。

6.0〜6.5の人で15%増える程度なので、一生懸命リンを摂らないようにしようとはならないのではないか。(あくまでも僕個人の見解です。)

 

でも、このグラフの意味するところは、1年間の死亡リスクなので、2年間となると、7.0を超える人は、1.35×1.35=1.82となる。

では、10年間では10乗となるので、1.35^10=20.11となる。

すなわち、基準値4.0〜4.5の人が10年で10人亡くなったとすると、7.0を超える人は200人亡くなることになる。

その数、なんと20倍である。

 

前掲のグラフはよく見かけるものであるが少し古いもので、2004年のグラフは、


こんな感じである。

これを見ると、少しくらいリンが高くても大丈夫だと言うことになるが、注意したいのは全死亡のリスクであること。


これが、心不全の死亡のリスクとなると、


こんなグラフになるようだ。


8以上とよっぽどリンが高くなければ、それほど気にするようなものではないかな。