中2日空き後の月曜日の透析の際にカリウムを測定したところ、4.5だった。

高カリウム血症治療剤のカリメートを飲まなかったので、驚きの値である。

まだ食事量が完全に復活していないため、追い風参考にしても低い値であった。

 

『回腸瘻造設により高カリウム血症、代謝性アシドーシスをきたし、閉鎖後に改善した維持血液透析患者の1例』という論文をあらためて見てみる。

この論文の患者は、右半結腸切除後に回腸ストーマを造り、高カリウム血症をきたしたが、ストーマ閉鎖後には高カリウム血症が消失した。

結果、カリウムの排泄には大腸が有効であったと結論づけている。

 

自分の場合は、結腸をすべて切除してしまっている(大腸が残っていない)ので、ストーマを閉鎖しても高カリウム血症が持続するものと思ってた。

ところが、高カリウムは改善されていた。

 

今となっては遅いが、ストーマから排泄される便と閉鎖後の便の電解質(カリウム等)を測定しておけばよかったかな。

 

健常な人であれば、カリウムは尿へ90%、腸管から便へ10%排泄されるが、腎機能が廃絶した透析患者では、腸管でのカリウムの排泄が上昇するらしい。

 

ひょっとしたら、大腸がない自分の身体は、結腸がその役割を担ったのかもしれない。

 

人間の身体って、不思議だなぁ~。