教科書から拾ってきた浸透圧(osmotic pressure)の定義は、溶質は通さないが、溶媒は通す性質をもつ半透膜を隔てて、濃度の異なる溶液が接した場合、低濃度溶液の溶媒が高濃度溶液の方に拡散しようとする現象を浸透現象といい、その圧力を浸透圧という。
要するに、濃い方から薄い方へ水(溶媒)が移動する力。
身近な浸透現象は、こんなものがある。
要するに、濃い方から薄い方へ水(溶媒)が移動する力。
身近な浸透現象は、こんなものがある。
梅酒
漬け物
青菜に塩
肥料をやり過ぎると根腐れする
ナメクジに塩
梅酒の例で説明すると、梅酒を作るときには、梅と氷砂糖を焼酎に漬け込むが、最初は梅の実の方が濃度が高いので、焼酎(溶媒)が梅の実に入っていき、梅の実がパンパンになる。そのうち、氷砂糖が溶けて、今度は焼酎側の濃度が高くなると、梅のエキスたっぷりの焼酎(溶媒)が滲みだしてくる。だから、最初パンパンだった梅の実がシワシワになってしまう。
梅酒造りには、粉の砂糖はNGなのである。先人の知恵は、すばらしい!
透析の場合は、血しょうの浸透圧(285±5mosm/kgH2O)と透析液の浸透圧(ほぼ300mosm/kgH2O)が同じなので、浸透圧ではなく拡散で尿毒物質が抜けることになる。