うちのクリニックでは、β2ミクログロブリンの検査は3ヶ月に1回である。

月曜日に測定した結果が、水曜日にあり、結果は25.7mg/Lだった。

このβ2ミクログロブリンは、透析アミロイドーシスという長期透析患者さんにはやっかいな(治療が難しい)合併症の原因物質である。
血液中に貯まったβ2ミクログロブリンは、骨や関節に沈着し、ひとたび沈着するとますます沈着しやすくなるようだ。沈着したβ2ミクログロブリンは、酸にもアルカリにも溶けないアミロイドという物質になり、骨や関節の痛み、変形などを起し、運動障害となって表れる。

手術で除去することが困難なので、予防が大切だと教わった。

このβ2ミクログロブリンの透析患者の基準値をネットで調べてみると、さまざまな値が出てくる。
20mg/Lから70mg/Lまである。

透析医学会のガイドラインでは、40mg/Lとなっている。

ナースさんに確認すると、理由は分らないが、うちのクリニックでは30mg/Lを採用しているようだ。

推移

 

透析導入から今までのβ2ミクログロブリンの推移はこんな感じで、徐々に数値が上がってきている。そろそろHDFの選択が必要なのかも。