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Quadrophenia




さらば青春の光」の邦題で知られる、
The Whoの同名ロックオペラ作品(邦題「四重人格」)をモチーフにしたMODS映画の金字塔。仮にもMODS好きを自称するのであれば、絶対不可欠の必修科目。
オーダーメイドのサイドベンツ・三つボタンスーツにイタリアンシューズ、M-51やM-65を羽織って、ミラーやライトをごっそり搭載したベスパやランブレッタに跨り、週末のクラブでクールに決める。
これが1960年代英国における、典型的なMODS像だった。

この映画を期に、MODSのヴィジュアル面が一層強調され、固定化されるようになったことは事実。反面、MODSの精神性を凝縮した数少ない作品のひとつでもある。

MOD Culture①

MODSとは何か?

そんな永遠のテーマを扱うこと自体、無謀が過ぎるというものである。様々な定義付けはあるのだろうが、ここでは「1960年代初頭から中盤にかけて、英国の若者の間で流行した一連の社会現象」、またそれに付随し、継承される一連の文化的事象全体を、ここではMOD Culture(あるいはアクターに焦点を当てる際には単にMODS)と呼ばせていただく。

MODであり続けること。それはMODSを自認する者にとって永遠に矛盾したテーマである。何故ならば、MODSの精神性を象徴する最大の要素として、「人と違うこと」があるからだ。常に新しい流行に敏感であり続けるのが真のMODSなのである。しかし、MODSと呼ばれるスタイルが確立されればされるほどに、それはMODでなくなって行く。だから、例えばQuadropheniaでJimmyが「人と同じは嫌なんだ」と言っている傍らで、「スーツにミリタリーパーカを羽織り、スクータを乗り回す粗暴な若者達」などと一括りにされてしまうことのできる、十分な矛盾を抱えているのである。

いろいろな見方がある。真にMODな精神を持っているのは、現代で言えばHip Hop好きの大型バイクを乗り回す所謂「ヤンキー」ではないのか、とか。はたまた、一過性とは言え、かつての英国で見られたそのファッションや音楽に潜む一連の共通項を集積したものこそ、MODSのユニークな精神性を象徴するものだったのだ、とか。

少なくとも、このサイトではHip Hopは扱いませんwすいません。先の定義に挙げたような文化的事象を、音楽やファッション、映画などを中心に扱う予定です。
MODSが画一的なイメージから開放され、21世紀の現代でもなお、大きな影響力を持っているということ、そしてMODSの魅力を一人でも多くの人に知って欲しいことを願って、このサイトを立ち上げました。自身、不明な点等多くあり、適切でない説明も多いかと思われますので、ご意見・ご感想など、その都度いただけると嬉しいです。未熟者ではございますが、よろしくお願いいたします。

Cheers to MODS Culture

MODSのためのブログ

公開開始