かたくなに前衛的。   -384ページ目

小さな悪魔(Sally Mann)





注目すべきは彼らの無秩序な表情。
まるで艶色。


        


 サリー・マン(Sally Mann,1951-)は8×10ヴューカメラによって自身の子供たちを被写体に、砕けるほど繊細な写真を撮った。
本国アメリカでは幼児虐待ポルノだと揶揄され、芸術的要素をすべて排除した批評が飛び交った。しかし、彼女が90年代に人気を博した写真家の一人なのは羞恥の事実。
前衛と錯覚したスノッブ達がこのポルノを美化したのは確かであろう。



先日出向いた本屋さんにて珍しく彼女の写真集が置いてあった。

ぢつは、はじめてこの写真を目にした時彼らの表情の美しさに翻弄されたペントリーナ。
嫌味なスノッブ達に賛同したようなもの。だとしても、これらの作品としての存在は有意義であり、無意味。
アーティストとして、また母としてどこまで被写体との距離を保ち、更に追い詰めるか。
その葛藤の末、彼女が写真家として弾けたアングルが愛おしい。



実際に愛児を授かったとき、はたしてこのフォトを受け入れられるだろうかは未知数…

しかし、芸術的要素を受け入れた自分がいるのは決定的。
これがスノビズムなのかしらねぇ・・・