かたくなに前衛的。   -165ページ目

この雫をすべての指先に集めて。


かたくなに前衛的。   例えば、爪を噛む癖を治せたとする。


巷のステキ女子のようにネイルを楽しみ、
それをあたかもステキ女子だと勘違いして誇示するかもしれない…。
でも、それはステキ女子と言えるだろうか。
言えるかどうかは分からないけど、そーいうケアは必要かもしれない。



それより、例えばアーガイルのニットを着崩したとする。
ミントグリーンのボトムスと合わせて、
雨の中を気分良く闊歩すると思う。
ラララ。



そして例えば、涙もろくなったとする。
すると、いちいち涙を隠そうと変な小芝居が上手になる。
何故だろう、涙を流すのは恥ずかしいと感じる自分がいる。
そこであの子の涙が見たくないと、必死でもがいている自分が泣いていたりする。



だのに例えば、過去を振り返ったとする。
例えばではなく、以外と頻繁に引き戻される己の脳のしくみを恨むわけだけど。
振りかえったところで、藍色のシルクのような柔らかで底の見えない記憶がよみがえるだけ。
残念な感じ。



そろそろ例えば、恋をしたとする。
きっと、恋い焦がれてやはり涙もろくなるだけ。
想うほど、複雑に糸(意図)が絡み着地点は乾いた黄土色の世界ばかり。

しばらく恋は無理だと予感していたけど、
やっぱり、自分をコントロール出来ないと思う。



例えば、お風呂上がりに髪を結ったとする。
以前にも増して、伸びた毛先の淋しさに自暴自棄になり、
自己啓発でもしようかと企てる。




なんだかなー…とグラスを傾ける宵の更け。







Benjamin siksou