訳 清水 一浩

 

千葉雅也氏推薦!!

「ポストモダンの思想は、現実を捉えることを不可能にしたのだろうか?

人それぞれの異なる現実しかないのでも、唯一の真なる現実しかないのでもなくー

ポストモダンとその批判者の対立を超える「新しい実在論」へ!」

 

ポストモダン以後、どんな哲学が求められているのか?

現代世界の中で意味のある哲学とは何なのか?

ー「新しい実在論」が、その答えである。

カンタン・メイヤースらの潮流とも連携しつつ活躍する

1980年生まれのドイツ哲学界の新星が読者に向けて

「なぜ世界は存在しないのか」という大胆な問いを投げかけ、

豊富な具体例とともに解きほぐしていく。

世界の最先端を走る若き哲学者のベストセラー、ついに日本語版が登場!

 

本書では、新しい哲学の原則を示してみせたいと思っています。

この哲学の出発点となる基本思想は、ごく単純なものです。

すなわち、世界は存在しない、ということです。

後ほど見るように、これは、およそ何も存在していないということではありません。

・・・・・・世界は存在しないという原則には、それ以外のすべてのものは存在している

ということが含意されているわけです。

したがって、いったん前もって、こうお約束することができます。

わたしの主張によれば、あらゆるものが存在することになるーただし世界は別である、と。

ー本書「哲学を新たに考える」より

 

[本書の内容]

哲学を新たに考える

 

Ⅰ これはそもそも何なのか、この世界とは?

Ⅱ 存在するとはどのようなことなのか

Ⅲ なぜ世界は存在しないのか

Ⅳ 自然科学の世界像

Ⅴ 宗教の意味

Ⅵ 芸術の意味

Ⅶ エンドロールーテレビジョン