彼はこれでいこうと思い、再び教室に戻った。
皆の注目を集めながら彼は静かに椅子に座った。
みんなが注目している中、彼はゆっくりと消しゴムに手を伸ばした。
時間をかけてやっと消しゴムを手に取った。
“スローアンドクイック”
彼はギャップをつけようと頭を思い切り上げた。
しかし、頭を勢い良く上げた瞬間・・。
“ガンッ”
机の下の平らな部分に頭をぶつけてしまった。
張り詰めた緊張感が破られ、教室は笑いに包まれた。
このときから彼は、“秀才”から“面白い人”に変わったのであった。