アイ☆アム☆ダイエット紳士                   ~無礼なほど太りすぎたボーカル~ -13ページ目

アイ☆アム☆ダイエット紳士                   ~無礼なほど太りすぎたボーカル~

下北沢で、ネットで、‘話題騒然’予定。そして一般レベルで、‘鬼ブレイク’予定。・・・・・のバンド『モダンレコード』。そのヴォーカル、過度に素敵な男“コウ”がさらけだすドキュメンタリー・ブログへようこそ!

 別に、


 「ほぼ何もない」


 ってのはわかっている。


 何も特別なことは起こらない。


 フツーの毎日が通り過ぎていくだけだ。


 でも、


 「春」になると、


 どうしてもウキウキしてしまう。


 期待してしまっている自分がいるのだ。


 経験上、


 頭では十分承知している。


 「いや、もしかしたら・・・もしかしたらすごいことがあるかもしれないよ?とてつもない出会いや出来事があるかもしれない・・・・1パーセントくらいの可能性はあるかもしれない・・・・まあ、でも・・・・まあ、まず、ないけどね・・・まあ、いつも通りの毎日だよね・・・・」


 と。


 だが、


 「春」のヤローは、扇動するのが天才的にうまい。


 「おいおい~(笑)それは去年までのことだろう?今年の春はすごいぞ!すごい出会いあるぞ!すごい奴に会えるぞ!すごいかわいい子がやってくるぞ!すごい出来事が待ってるぞ!ほらぁ!用意はいいかぁ!?」


 

 この時期、


 この煽り文句に完全にあやつられたまま、


 俺は「うおおおおお~!」とテンションを極限に高めて、


 世間に飛び出していく。


 そして、


 必ず大失態をやらかす。


 今日は、


 あるレストランの「ランチ・バイキング」にて、大きく転倒。


 アイスコーナーの全域に、


 カレーをぶちまけてしまった。


 静まりかえり、白ける店内。


 せめて素直にあやまれば良いものを、


 「春」の魔術に憑りつかれていた俺は、


 店内の静寂はお構いなしに、


 「『すしざんまい』でマグロの解体ショーがあるように、ここではカレーのぶっかけショーを流行らせるしかないですなあ!ガハハ!」


 と、


 不快極まりないジュークを放出。


 どんな客に対しても、


 丁寧・丁重に接してくれる、我が日本の外食産業とはいえ、


 さすがに堪忍袋の緒が切れたのだろう、


 店長から、大声で、


 「お客様、お帰りくださぁぁぁぁい!」


 と言われる始末だった。


 

 「春」のせいなんだ、悪いのは俺じゃない・・・・・


 

 そう自分を慰めながらの、


 帰りの中央線は、


 真冬よりよっぽど厳しかった。