久しぶりに同時プリントに出してみた。
先日撮影したモノクロなのだが、モデルさんにお渡しするためにプリントしてみたのだ。
ところが、どうもしっくりこない・・・。
この違和感はなんだろう?
よくよく考えてみると、構図がどうにも様になっていない事に気が付いた。
やはり、ケラレてしまうからだ。
自分が思い描いていた構図とは違う写真に出来上がってしまうのは、こんなにも違和感があるものだとは思ってもいなかった。
フィルムスキャナーで取り込んでから、自分でプリントした方が良かったかな。
普段は現像とインデックスプリントだけにしておいて、気に入ったコマだけをスキャンしている。
しかし、インデックスプリントだけではピントの確認は不可能なので、スキャンしてからピントの甘さに気が付いたりといったことがある。
このスキャンという作業。
ひどく時間のかかる作業なのだ。
この日の撮影は、21mm、35mm、50mmの3本で撮影。
かなり暗いところでの撮影が予想されたので、このラインナップにしたわけだ。
広角のレンズに限ったことではないが、こうした場所では構図が決め手になる場合が多い。
どう切り取るかによって、写真の出来が決まってしまう。
何せ室内だ。
制約のある閉鎖的な空間で、如何にバリエーションをつけるかはやはり構図が決め手になる。
だからこそ、撮影前には充分な計算が必要。
ところが出来上がってきた写真がケラレていたんでは、話にならない。
やはり私にはなじめないな。
そもそも私はC-41処理のモノクロネガ以外はほとんどポジを使うので、プリントする機会が極端に少ない。
最近目にする同時プリントは、どうにもひどいものだ。
色はべったりとして、立体感もなし。
必要以上にシャープで彩度が高い。
本来ネガフィルムはポジに比べ、柔らかい階調が良く出るはずである。
プリントすれば尚更で、ポジのダイレクトプリントのようにコントラストが上がってしまったりというようなことが無い。
つまり、ポートレートにはネガのほうが向いていると言える。
素人を喜ばせるには、このくらいが良いのだろうか。