81年型 KR1000F トランスキット使用に伴う基本の改造についての説明です。

 

トランスキットを出すのはもうしばらく先になりますが、見本完成品を作りながら、必要になる基本の改造ポイントの説明をしておきます。

 

このブログ記事がトランスキットの組立て説明代わりになります。

 

まずはタミヤキットのパーツ改造から。

 

スイングアーム編

リヤサスの変更に対応する為にサス受けを作ります。

プラパーツのリヤサスから下部の受け部分を切り外します。

それを半分に。

穴を開けます。

内側をスイングアーム本体とツライチになる様にプラ板等を挟んで接着。

外側も同じ様にツライチになる様に接着。

スイングアーム内側の抜きをパテ埋め。

スタンド受けを切除、プラ棒等で作り直します。

スタンド受けに穴あけ加工し、エキセン締めボルト部分も加工して穴も開けます。

左右どちらからでも良いんで、接合部分に金属線を補強に入れます。

チェーン取り付け用に切り離された補強は接着固定済み。

チェーンはドリブン側下を切り離して取り付けます。

 

後で比較画像上げますが、リヤタイヤをタミヤKRのままにするなら以上の改造を。

 

もしYZR500のタイヤを流用するのなら接合部分に1mm厚のプラ材挟んで加工します。

フレームへの取り付け幅調整の為、挟んだ1mm分、外側を左右それぞれ0.5mm削ります。

その場合は画像の様にサス受け内側に0.5mmほどのプラ板を貼り、外側へオフセットする様にします。

当然、サス受け外側もその分オフセットで接着します。

理由はタイヤ幅が広くなるのでサスとの接触を避ける為。

 

 

KRとYZRのタイヤの比較です。

右:KR  直径:約58.5mm

左:YZR 直径:薬57.5mm

 

右:YZR 幅:薬15.5mm

左:KR  幅:約13.5mm

KRのタイヤは細く、実車に近いのはYZRのタイヤです。

それでも直径はデカ目ですが。

 

KRノーマルタイヤ用とYZR用のスイングアーム比較画像。

フレームへの取り付け幅は同じにしてます。

この1mmでYZRのタイヤが使えて、見た目も迫力マシマシになります。

ホイール取り付け時にスイングアーム側のシャフト部分が邪魔になるので短く加工してます。

この後、よりデティールアップしたいならブリザーホース接続の加工も。

 

 

次にフレーム側。

ノーマルの取り付け部分をガイドにしてプラ板で外側部分を画像の様に加工します。

取り付け位置はタイヤに合わせて定位置かオフセットで。

基本、全ての取り付け位置確認は仮組してからの現物合わせが必要です。

リヤサス自体がスプリング型とエアサス型の両方とも別パーツになるので、フレーム側の取り付け位置が若干外側へオフセットになります。

なのでフレームのサス受け外側の加工後はガイドにしたノーマルの部分を削除、外側にずらして接着固定します。

 

以上がリヤサス・スイングアームの加工になります。

 

 

 

 

去年辺りからオクでKR1000の動きが多く感じます。

多分、TopStudioさんから雑誌RACERSに載ってるほぼ全てのKRを作れるというデカールが発売されたからじゃないでしょうか?

アレは良いですね、カルトグラフ以外の純正デカールはほぼ壊滅状態だから、KR積んでるモデラ-には救いの神です。

ただし、外装が・・・

一度でも組み立てた事のある方なら分かると思いますが、外装だけじゃなく金型によるハンドル周りのマズい造形や接続してないカウルステー、位置の決まらない宙ぶらりんなエンジン等、修整必須な難物です。

まあKR1000Fの発売時期考えると致し方なしでけどね。

 

私の出すトランスキットは1番資料が多いカワサキ保存の車両、ゼッケン4のKRを作る車種限定キットになります。

デカール変えれば他車も作れますが、上記のTopStudioさんのデカールは多分使えません。

フロントカウルもシートカウルもタミヤとは形状サイズが違うから。