「顔のないヒトラーたち」見た。 はぁ。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

1958年、地方検事局に勤める若手検事は、交通違反担当。 殺人事件のような、もっと大きな事件を取り扱いたいと思っている。 そこに新聞記者とアウシュビッツに収容された過去を持つ画家が現れる。

「アウシュビッツで看守をしていた元ナチス親衛隊が、規則に違反して教師になっている」と訴える二人。

彼以外の検事は、だれもその件に興味を示さない。 気になった彼は、独自に調査を開始する。 しかし、思うように情報が入らない。 

それもそのはず、この当時、アウシュビッツで何が起こっていたかどころか、アウシュビッツの存在を知るドイツ人は、当事者以外ほぼいなかった。  

戦後から十数年。 いまさら暗い過去を蒸し返して何になる? ただ忘れるという選択を多くの人はとりたかった。 それは検事の間でも同じ。 若手検事に賛同してくれる先輩検事はいない。 唯一の支持者は局長のみ。

しかし調査が進むにつれ、想像を絶するあまりにもの残忍な出来事の数々に、この真実は国民が知るべきと奮起する。 

けれども裁く相手は、今はナチス党員の仮面を脱いだ一般市民。 ある者は権力者に守られ、ある者は経済的な力を持ち、容易に手が出せない。 また若い世代には、知る由もないが、当時は誰もが党員にならざるを得なかったという事実。 この映画は、これらを裁くまでの話を描いている。 

事がうまく運ばないジレンマあり、まわりの人々に対しての失望あり、目標を失って自暴自棄あり、失敗して批判される事あり、自分がしでかした事に対しての羞恥心ありと、私たちが普段感じる多くの事が、すごくうまく描かれていて、まあ感情移入が簡単たらない。 

水戸黄門的な、悪代官がいつも悪いの、善悪真っ二つじゃないから、「いまさら?? そっとしとこうよ…。」のスタンスもよく表現されている。

重いテーマだけど、全編にわたってシリアス過ぎて、2時間緊迫しっぱなしということもないのでご安心を。 

とか言いつつ、箱ティッシュ持って行って良かったけど。 はい。 誰よりも、よく泣きます。

これが、初監督作品というから、びっくりだな。 才能に脱帽。


この裁判があるまで、世間に明るみに出なかったとは、知らなかった。 はぁ、無知な自分が恥ずかしい。

というわけで、 納得するまでやるタイプ故、諸々ググること1日。 歴史を紐解く。 自分の創作活動そっちのけ。

にしても、地方検事局が、歴史をひっくり返すようなことをするなんて!、フランクフルトやるな~。 

わざわざ見に行って良かった!