ライトが小学校2年生の時、この子はみんなと違うのかも…と思うような事が次々と起こった。
授業中いつの間にかいなくなって先生に探される。真冬に上靴がイヤで裸足で学校中歩きまわる。授業を聞いていないで何かしてる。整理整頓が出来ず机の周りがグチャグチャ。納得がいかなくて先生にキレて学校を脱走。などなど、数え上げたらキリがない。
週に2度3度と学校に呼び出され私は注意を受けていた。
そしてある日、授業参観でライトを観察していると、算数の授業中に先生の話を一切聞かず、新しく購入したサインペンをずーっと並べたり眺めたり…。机の上には教科書は無く、何故か上靴が一足とコップとサインペンとノート。床には給食セットが散乱している。
私が驚いたのは授業も半ばに差し掛かった頃だった。先生が子供たちに図形の展開図を書いて見せに来るよう指示をした。その途端ライトはノートに図形を書き始め一番に先生に提出した。OKをもらい、またサインペンを並べ変える作業に戻っていた。
『ああ、聞いたたんだ』私には衝撃的だった。
もしかしたら、ライトは何か他の子と違うのかもしれない。
そう思った私はいてもたってもいられず動こうと決意しました。
続きは『その2』で
