今朝、通勤途中の駅で。
こんな光景を見かけました。
いつも大混雑の乗り換え駅。
ホームも電車も人で溢れかえる中・・・。
デッキを頼りにゆっくり足を進める、目の見えない女性がおられた。
電車の発車を知らせるベルが鳴っているが、その電車に乗り込むか、乗り込まないかと戸惑っておられる様子だった。
手を貸そうかと思ったその瞬間。
走り寄った一人の男性がいた。男性というより「あんちゃん」という感じの若い人。
いまどきのテロッとしたファッションの、茶髪の男の人だった。
「大丈夫ですか?」と言って、すぐにその女性の手を取り
電車内へと導いていた。
私は「いいものを見せてもらった」と心底感動。朝から感動。
見かけでは分からない「いいもの」をみんな心のなかに持っているのだなと思ったからです。電車に乗っていると気づくのは、真面目そうに見える人ほど席を譲ろうとしないということ。
むしろ、渋谷あたりをうろうろしていそうな若い子ほどお年寄りなどにサッと席を譲るのをよく見る。
そういう時、私はものすごく嬉しい気持ちになる。
なんでだろう。なんだか、ものすごく感動してしまうのです。
人が心の奥のほうに持っている「いいもの」を、引き出してくれるような人や場所っていうのがある。
到底無理かもしれないけれど、私もそういう人になれるように努力したいし、そういう場所、サービスを作れるようになりたいと、一人勝手に決意を新たにした今日の朝の出来事。