こんばんは
餅月です。
さてさて、寄宿学校編を読み返して見たのですが、このシーンにふと目が止まりました。
もし、
坊ちゃんが本当にファントムハイヴ家襲撃の犯人で、そして葬儀屋がその事実を知っていたとしたら
このシーンには深い意図があるのかもしれません。(あくまで仮、ですが
人を殺したことを正義と置き換え肯定しようとするP4に対し、似た立場でありながらそれを当たり前の顔をして否定する坊ちゃん。
もし本当に坊ちゃんが真犯人であったとしてこのセリフがサラリと出たのだとしたら。
なかなか大したものです。
文字通りツワモノ。葬儀屋が皮肉げに爆笑するのもわかります。
このセリフは一見、殺人を「正義からくるもの」と履き違え肯定しようとするP4の主張を全く取り合わないまま「悪」とみなす坊ちゃんのピュアさからくる意見のようにも見えます。
そしてそれは真犯人像とは遠ざかるものでもあります。
しかしこれは枢先生によるミスリードの可能性があります。
自分と似た境遇(殺人犯)となったP4
一見P4の意見は「ああ、それなら人を殺してしまったのも理解できなくは無い…」と思ってしまう要素があります。
しかし坊ちゃんは全く取り合いません。
もし坊ちゃんが、自分と殺人という点で似た境遇にいるP4を前にしても動じず、心も動かされず、「殺人はどう言い換えても逃れることができない絶対悪だ」と理解した上で全ての行動を突き進んでいるのだとしたら。
…恐ろしいものがあります。
それほどの狂った覚悟を、いけしゃあしゃあと目の前で発言されたらーーーーーーーー
葬儀屋のように確かに笑いがこみ上げてしまうかも????
そして葬儀屋のあの挑戦するような、睨みつけるような、あの表情。
珍しく、というか唯一のシーンでは無いでしょうか?
葬儀屋があそこまであからさまに攻撃的な表情を浮かべるのは。
「ああそうかい」と言わんばかりのーーー
ヴィンセントの為に涙を流していた葬儀屋。
坊ちゃんと葬儀屋にもし血縁関係があった場合、葬儀屋は坊ちゃんに対して憎しみと愛情の両方を抱いているのでは無いでしょうか。
「全く伯爵はどうしようも無い子だね。でも清々しいほど善人面をして殺人を否定するその姿。最高に滑稽だよ。面白い。…全く笑えないほどにね」
…私には、最後のコマの葬儀屋の顔が、このように主張しているように感じました。
まああくまで仮ですが( ´θ`)
しかし悠長にもしていられません
※以下、七月号のネタバレを含みます
今回真のシエルが出てきたことで、
少なくとも今後坊ちゃんは「シエル」では無くなってしまうのです。
これは確定です。
まだあまり実感がわきませんが…
物語的には想像以上に大きな側面を迎えることとなります。
おそらく来月の8月号か、再来月の9月号では葬儀屋も出てくるのでは無いでしょうか。
もしファントムハイヴ家襲撃事件の犯人が坊ちゃんだった場合、どこまで言及されるのか。
「犯人は君だよ、伯爵」
とか言いかねない。葬儀屋なら。(妄想
下手したら物語が終わりかねません。
ですが今までの葬儀屋のくれる情報の少なさから、私はまだ終わるには時期尚早かな?と感じています。
まだまだ回収していない伏線がたくさんあります。
例えば
・ジョンブラウンの正体
・ファントムハイヴ家襲撃事件と女王の夫アルバートの死亡日が同じ事
・サリン(本当に無事捨てることができたのか?怪しい)
・世界大戦
・クローディアと葬儀屋の関係
・死神派遣協会の上の存在
・死神派遣協会の進みすぎているデスサイズ
・死神派遣協会が「悪魔の仕業」の別名を持つ「眼鏡」を重宝する理由
・フランシスの血縁問題
ザッと軽く数えてこんなものでしょうか?
これをもし一章で全て回収したとしたら
打ち切り漫画並みの回収スピードの濃さになりそう…( ˊ̱˂˃ˋ̱ )w
なのでさすがにこれらが一気に回収される可能性は少ないと考えています。
ただ、今まで当たり前であった「番犬」としてのシエルの立場は崩れる可能性が高いのでは無いでしょうか。
もし仮にファントムハイヴ家襲撃事件の主犯が坊ちゃんであり、陰で操作していた真の黒幕が女王だった場合。
以前考察した通り、
女王から人外の可能性の高いジョンブラウンへと飛び、そこから
死神派遣協会との繋がりや死神派遣協会と悪魔の繋がり(もしあったとしたら)(もしくは天使も出てくるのか?)
などが示唆され、次章へ…といったところでしょうか?
その後は本格的に葬儀屋の過去と死神派遣協会の謎に迫る話が始まる…そしてその辺りでいよいよ世界大戦の影も濃くなってきて……??サリンは?ビザールドールは??(アワアワガタガタ
全ては「坊ちゃん真犯人説」ゆえに成り立つ諸刃の考察…
…杞憂であることを願いたいです。
アーメン
餅月