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潔癖とか物事を出来るだけ完璧にしたいと考えているのは悪いことではないと思いますが、

育児に関してはそれを求めるのはいかがなものかと人生経験上思っています。

 

 

私の母は、神経質系のやや毒親っぽい人だった。

「っぽい」というのは、どれくらいの程度が毒親の範囲なのかわからないからです。

 

 

ただ毒親というのは

「子供に悪影響を与える親」

とこのブログでは定めているので、

悪影響があれば、「やや」だろうが「すごく」だろうが毒親という言葉と使ってもいいのかと思っています。

 

 

とりあえず、

母はこの神経質さを家事に求めるから家族はけっこう気を遣って大変でした。

そしてまだ幼い私は迷惑を被ることになる・・・。

 

 

私が保育の仕事をしている限りだと、

多くの親は子供が手伝いをすることに肯定的であり、積極的です。

しかし、幼い子供に手伝いをさせるということはデメリットも存在する・・・。

 

 

それは、幼い子供の運動能力では大人よりも失敗することが多いというデメリットです。

例えば、食べ物や飲み物が入った食器をテーブルまで運ぶ時、

子供は大人と違って転びやすいため、こぼす確率が高くなるというように。

 

 

そうなると、こぼした飲食の処理や改めてよそい直しをしたり、

下手すると着替えという手間が発生する。


 

けれど、子供の生活面や精神面などの教育の価値の方が

手間なんか気にしてられないほど高いから

お手伝いに肯定的なんだと思う。

 

 

しかしここで母のようなきっちりとしてきれい好きの神経質な人だと話が変わってくる・・・。

汚されることがかなり嫌な上に、大人の自分がやった方が早いし正確と思ってしまうのである。

 

 

① そうするとおのずと子供がお手伝いをする機会が減る。

② それだけではなく、着替えや服を畳むという身の回りのことまでも、

  きちっとやりたいから母親が手出しをしてしまう。

③ その結果、子供自身で身の回りのことをする回数が減ってしまうため、

  他の子と比べて時間がかかりがち・・・。

④ そして小学校に上がると

  「他の子は早いなぁ」と思ってしまう。

 

 

幸いにも私は手先が器用な方だったので、

遅いというよりは遅めという程度で済んだレベルですが、

それでも「他の子は早いなぁ」と思ったくらいなので、

もしも手先が不器用な子だったらと思うとゾっとします。

 

 

だって遅めではなく遅いというレベルだったら

恐らくかなり劣等感を抱くことになったのではと考えるからです。

そうなったら一生もののトラウマになってしまうかもしれないですから。

 

 

とは言え、いくら私の手先が器用な方であっても所詮は幼い子供です。

こぼしたり、手間取ったりすることもあります。

そうすると神経質な母は怒るのです。

時には手を上げることもありました。

 

 

子供にお手伝いをさせるという経験値よりも

自身のきれい好きな性分の方が勝ってしまうようです。

 

 

これでは子供は親の怖さに積極的に手伝いなんて中々できない。

わざと失敗しているわけではないのに激怒されるわけだから。

 

 

あまりにも怒り方が激しいので、

小学校低学年の時に、同い年の友達に手伝いで失敗して汚してしまった時に他の家の親も激しく怒るのか?と聞いたことがある。

すると、わざとじゃ無いんだったら激しく怒られたりしないという回答が返ってきた。

プラス「そんなに怒るなんて怖いお母さんだね」

と驚かれてしまった・・・。

 

 

この会話で私は子供ながらに、やっぱりうちの母親は少し他のお母さん達とは違うんだなあと認識をするきっかけになるのである。

もともと、少しおかしいかも・・・と思ってはいたものの、上記の会話のように分かりやすい形で確認をする経験はこれが初めてなのである。

 

 

物事にきちっとしていることは必ずしも悪いことではないが、

時と場合と人に応じた「丁度よさ」を考えるだけの頭を親には持ってもらいたいと思う。

そうでなければ「子供に悪影響を与える親」になりかねない。

 

 

 

 

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