こんばんは〜

前回の記事の続きです✨
ちょっとした追記事項なのですが、決戦の間、もち子は入試後に帰宅してから、自己採点(解き直し)も、翌日に向けての勉強も一切しませんでした。
過去問の気になる一教科だけでも解いたら?メモチェやコアプラスを見直したら?
とは言ってみましたが、もち子は休んだ方がいいからと頑なに勉強はやらずにぐーたらしてました

帰宅後もなにかしら軽く勉強してほどよい緊張感を保った方がいいという話も聞いたことがありましたが、もち子はしっかりした休息が必要なタイプだったみたいです。
どちらがいいかはその子によるのかも?


ついに来てしまったこの日!!
大本命の入試当日の朝。
もち子はちゃんと眠れたと言っていて一安心。
時間にだいぶ余裕を持って、いざ現地へと向かいます。
スーパーチャレンジ校
までの道を歩く、それだけでも恐れ多くて、ふわっふわした現実感のなさを感じていました。

幸い、今日も青空の見えるいい天気。
朝日が御来光みたいに尊いものに感じる〜!
目に入るものみんなキラキラに見える〜!
おそらく推しがいる生活をしたことがある方なら分かってくださると思うのですが…
もうね、現地の空気がおいしい❣️
ライブ会場や聖地の空気がおいしいのと同じ〜💕
ここにいられることが幸せだと思う心の作用でしょうね✨
第一志望校の入試という特別感は、当然もち子ももち子父も感じていたようで、家族みんな謎のハイテンションでした

試験会場に入るまでの待ち時間もその変なテンションは続きます。
もち子は、これまでは普段とさして変わらない感じで会場入りしてきたのですが、この日だけは違った様子でした。
わりと饒舌にいろんなことをしゃべっていました。
「緊張してる?」と問うと「あんまりしてない」と答えたけども、その落ち着きのなさから拭いきれない緊張が伝わってきました。
そんな中で、もち子が言った言葉が強く印象に残っています。
「難しすぎてもうダメだ〜!と何度も思った1月校も、最後まで諦めずに解いたら合格もらえたから✨今日も合格もらえるって希望を持って、諦めないで頑張ってくる❣️」
この言葉を聞いて、もち子にとって1月校の受験を通して学べたことがいかに大事だったか、御守りになってくれた1月校の存在がいかに心強いか、計り知れない恩恵があると思いました。
ご縁をいただけた1月校に深く感謝しています✨
その時ブームだった「心を燃やせ🔥」という鬼滅の煉獄さんの言葉をもち子に伝えて(ソワソワもち子にはあまり響いてなさそうだった…)私ともち子父は清々しい気持ちでもち子を送り出しました。
この日も、もち子は一度も私たちを振り向かずに歩いていきました。
緊張しているのに前だけ見てかっこいいね!なんて思っちゃう親バカな私

遠くからでも、真っ青なNバッグはよく見えます。
これを背負って塾に向かう、外部模試に向かう、そして受験会場に向かうもち子の姿を見てきたものですから、Nバッグには相当に愛着を持っています。
Nバッグを背負ったもち子の後ろ姿が大好きです💖
今日という日を元気に迎えられて、スーパーチャレンジ校
へと入っていくもち子を見送れて、本当によかった。

もち子ファイトー!!
最後まで諦めないで!!
これまでの全てをぶつけておいで!!
悔いが残らないように!!
もち子の青い背中が見えなくなるまで、心の中でずっとエールを送り続けました。
もち子を待つ間、私ともち子父はお店で時間を潰していたのですが、そこでもち子父がこんなことを言ったんです。
「なんか、もち子がここに通うことになる気がするなぁ〜
」って、軽い調子で。

私としては聞き捨てならない軽口でした。
「冗談でもそういうこと言うのやめて!はっきり言ってかなり厳しいんだから。軽く見るような言い方しないで💢」
「いや軽く見てるわけじゃなくて、もち子ならやってくれそうな気がして…」と言いながらも、私から怒りの圧を感じたもち子父は黙ってコーヒーを飲んでました。
もち子父に悪気がないのは分かっているし一応ポジティブな発言だから、そんなに目くじらを立てなくてもいいんだろうけど。
何というか…もち子にとっては志望度MAXながらも大変に厳しい戦いになるのだし、親の私たちが安易に合否に触れる発言をするのはよくないって思ったのです。
変に期待も失望もせず、ニュートラルな気持ちでいたいと思っていました。なにかの拍子に親の勝手な思いが発露して、もち子の負担にならないように。
…といいつつ、待っている間に時間割を見ては、今頃算数だけど検算しながらできてるかな、休憩でちゃんと水分とってるかな、メンタル崩してないかな…などあれこれ心配しちゃってましたが

そうして、もち子をお迎えする時間になりました。
今この場にいらっしゃる親御さんたちと、また会えるんだろうか。ご縁があるんだろうか…
ついついそんなことを考えて勝手にセンチメンタルになってしまう自分がいます。
でも、入試を終えて出てくる子供たちの姿が見えてからは気持ちを切り替えて、もち子を探しました。
あ、もち子だ!と気づいたその瞬間に、もう分かりました。
ダメだったんだ、と…
マスク越しにも、もち子がひどく落ち込んでいるのが伝わってきました。
私たちの存在に気づいたあとも、目を逸らしてうつむいたまま重い足取りで近づいてきました。
もち子父と顔を見合わせて、「余計なことは言わないようにしよう」と目で会話して頷き合いました。
「もち子!おつかれさま!」
ねぎらいの声にも反応しません。
「体調は悪くなってない?」
もしや体調が悪いのではと聞いてみたら、それには「だいじょうぶ」と小さく力ない声で返事がありました。
やはり、体の不調ではなく、試験の出来が悪くて落ち込んでいるようです。
憧れて、でも高くて遠くて、もち子なりに頑張って頑張ってなんとか実際に受験するところまでこられたスーパーチャレンジ校。
もち子の持ち偏差値的には無謀で、特攻としか言えない挑戦となりました。
偏差値だけでなく過去問もずーっと合格点には及ばず。解いてると頭痛くなる〜とよくボヤいていました。
ただ、もち子の頭脳の中でなにかが開花した?繋がった?と思われる1月に入ってやった過去問では、本人も驚くほど出来がよくなっていました。
1月は本人の意志で、スーパーチャレンジ校
の過去問メインで精力的にやり込んでいました。

過去問2周目として教科ごとに(主に算数)やり込み、1周目の時よりだいぶ点数がとれるようになっていて、少しずつ自信に繋がっていったようです。
そして、決戦直前に通しでやった最新年度の過去問(初見)で合格点をとることができたのです!
チャレンジ校の過去問よりもいい出来で、もち子はものすごーく喜んでいました。
それは、これまで遠くにいたスーパーチャレンジ校
の存在が身近に感じられた唯一の瞬間でした。

そんなことがあったので、特攻であるとはいえ、もち子にとっては単なるダメ元というよりは「今の私ならあるいは…✨」と一縷の望みをかけて臨んだはずです。
それを知っているだけに、もち子の激しい落胆のつらさが伝わってきて…キュゥーと心臓が締めつけられました。
もち子が語るまではそっとしておこうと私たちも静かにしていました。
うつむいたもち子の歩みは、かなりノロいものでした。
もち子の歩調に合わせて、私ともち子父もゆっくり歩きます。
道を塞がないように、はじっこの方を歩きました。
そんな私たちを他の親子たちがどんどん追い抜かして歩いていきます。
試験に出た問題について興奮気味に話すお子さん、それを笑顔で頷きながら聞く親御さん。そんな親子がキラキラとまぶしく見えました。
うちを除いては、みんな明るく軽やかに歩いていく親子ばかりに見えて。
あぁ、なんて残酷な対比なんだろう…と思ってしまいました。
しばらく無言で歩いていると、ようやくもち子が口を開きました。
できなかった…絶対ダメだと思う…
算数、過去問だとやっとできるようになったのに今日のは思うようにできなかった…
すごく悔しい…
もち子は泣いていました。
悔しくて悲しくてやりきれない思いを、涙と言葉で吐き出しているようでした。
私はもち子の頭をなでながら、うんうんと聞いていました。
言葉が途切れた時、ひとつだけ確認したくて尋ねました。
「思うように解けなくてすごく悔しかったよね。
それでも、もち子なりに全力は出せた?
最後まで諦めないで取り組めた?」
もち子はしゃくりあげて鼻をすすりながら、少し考えて答えました。
「国語以外は時間が足りなかったけど、それは時間配分を間違えたんじゃなくて、どうしても解くのに時間かかったから。
捨て問を見極めるのもちゃんと頑張った。
たぶん、できることはやれたと思う。」
もち子の答えを聞いて、私はいっきに救われる思いがしました✨
「なら、よかった!!
もうね、ベストを尽くせたならそれでいいよ!全力でやったなら悔いが残らないから!
この大舞台でよく頑張った!ママはもち子が誇らしいよ!」
もち子には「できなかったのに誇らしいの?うそだ〜
」って言われたけど、これはうそ偽りない私の本音でした。

もち子としては、ああすればよかったと思う点がいくつかあるようでしたが、その場でその瞬間に下した判断が必死に考えてやったものならば、たとえ間違っていたとしても後悔する必要なんてないと思うのです。
時間に追われる場で、常に冷静で完璧な判断なんて大人でもできないよ。機械じゃなくて人間なんだから。
もち子にそう伝えたら「確かにそうかも…」と納得してくれたようでした。
最も熱望していたスーパーチャレンジ校
の入試で、悔いを残さない戦いができたなんてすごいよ❣️

もち子は自分を責めるのではなく、むしろ自分を褒めてあげて欲しい❣️
そんな感じで私ともち子父とで前向きな声かけをしていたら、なんとか泣き止んでくれました。
まだ全てを割り切れたわけではなさそうだったけど、「できなかった」ことだけに囚われて心を病む事態にはならずに済みそうで、とても安堵しました。
ようやくいつもの歩調に戻って、帰途につきました。
地元の駅に着く頃には、算数で解けなかった問題のことをもち子父に話して、一緒に考えていました。
もち子に解けなかった問題がもち子父に解けるわけもないのですが(笑)二人であーだこーだ言って一生懸命考えている姿に笑みがこぼれました。
後日。
いよいよ、スーパーチャレンジ校
の結果が出る時間が迫ってきました。

正直に言って、結果を見るのがこわかったです。
ものすごく、ものすごく気が重い。
ご縁をいただけるとは到底思えなくて。
そんな私の暗い気持ちとは裏腹に、意外にも、もち子は発表の時間が待ち遠しいといった様子でした。
「自信は全然ないよ。でも、結果を見てみるまでは分からないでしょ!」とずいぶんざっくりした期待をしているではありませんか!
こういう時は最悪の事態を想定しておいた方が気が楽なのに…もち子にはそんなこと言えなかったけれども。
もち子がこうして期待してしまっている分、ご縁なしだったらそれだけショックを受けてしまいそうで…ますます気が重く沈んでいくのでした。
私たちのそれぞれの思惑をよそに刻一刻と時は進み、発表の時間がやってきました。
実は、その運命の時間を迎えた時、私たちは移動中で公共の交通機関を使っていました。
スマホをにぎって動かない私にもち子が「ママ、時間なのに確認しないの?」と聞いてきます。
結果がどちらであれ冷静に静かに受け止められる自信が持てなかったので、「乗ったままだと周りが気になって落ち着かないから、降りてからにしようよ。」と言って少しだけ見るのを先延ばしにしました。
もち子は「降りたらすぐ確認しよう!」と待ちきれない様子。
その無邪気さが今はつらい。
停車を待つ間に、仕事中のもち子父から「どうだった!?」とLINEが入ってきました。
これから見るんだよ、のんきにLINEしてきてやがって…と心の中で八つ当たりしてしまいました。
ごめんよ、もち子父

もう数分後には結果を見るのか。
そう思ったら、入試後に泣いていたもち子の顔、そしてチャレンジ校が残念だった時のあの人形のように無表情だった顔がパッと脳裏をよぎりました。
少しあとに、その時の気持ちもよみがえってきました。
もう、それだけで胸が痛くてたまらない。
親の私の方が結果を前に完全にビビってすくみ上がってしまいました。
どうしよう。
すごくこわい。
全身に変な汗をかきながら、思いきってもち子に聞いてみました。
「もち子、ごめん。
ママ、結果見るのどうしても緊張しちゃって。
もち子が自分で開いて見る?」
「いいよ!私が見る!」
情けない母親を責めるでもなく、あっけらかんともち子が引き受けてくれました。
もち子は強いね。
こんな母親でごめんね。
結果を見て、もち子がどんな反応をしても受け止めるからね。それだけは約束する。
いざ、もち子にスマホを渡します。
もうあとは結果が出るボタンを押すだけの状態にして渡しました。
私が棒立ちで見守る中、もち子はなんのためらいもなくボタンをクリックしました。
そのあまりのためらいのなさに、逆に私が焦ってしまいました。
うそ、やだ、もう押しちゃったっ…

「えっ!?」
もち子の大きな声が心臓に悪い。
動揺でなにも頭が働かない私に、もち子がスマホの画面をずいっと突きつけてきます。
合格、の文字が目に飛び込んできました。
それからは互いに「えっ?」「えっ?」としか言えなくなりました。
スマホの画面を二人で引っ張りあいました。
何度見てもどの角度で見ても「合格」と書いてあるように見える。
とても信じられない…
私が「絶対ダメだって言ってたよね?これ間違えじゃないかな?もう一度、ログインし直してみようか?」と言うと、もち子も素直にうなずき、再確認することになりました。
もう受験番号は覚えていたけど、ちゃんと受験票を見て間違えがないことを二人でしっかり確認して、入り直してみます。
「やっぱ合格だよ❣️」
もう一度さっきと同じ画面が出て、もち子の叫びを聞いたとたん、目の前がぐにゃりとゆがみました。
もち子の肩をガッツリつかんで、私は泣いていました。
もちこぉ〜〜!!
よかったねぇ〜〜!!
よくがんばったねぇ…!!
そう言ったつもりだけど、たぶんちゃんと言葉になってなかったと思います。
止めどなく涙があふれてきて、嗚咽の中で舌がうまく回らなかったから。
マスクがあっという間にびしょ濡れになりました。
よかったね、がんばったね、と何度も繰り返しながら人目も憚らず大泣きしました。
肝心のもち子。
最初はニコニコとうれしそうにしていたものの。
公衆の面前でいつまでも号泣しているおばさん(自分の母親)にドン引き

泣き止めないまま、もち子父や祖父母、塾の先生に電話で報告をしていた私へ、「ママ…ここ外だからそろそろ泣き止んでよ…恥ずかしいよ…」と周囲を気にしながら冷たい一言を言い放ったのです。
もち子父は電話口でも私からもらい泣きして泣いていたし、塾の先生も「お母さん、お気持ちよく分かります」と言ってくれたのに、当事者の娘がクール過ぎました。
さすがに娘にそこまで言われると、我に返ってしゅーんと涙が引っ込んでいきましたわ…
周りを見渡しても、別に誰も私の方なんて見てなかったけども!
もち子が言うには、ダメだと思ってただけにすごくうれしかったけどママが泣きまくるから恥ずかしくてそっちの方に気を取られた、だそうです。
そこはいっしょに泣くとこなんじゃ?って思っちゃいますがね

全てを終えた後。
合格の喜びはもちろんありましたが、それよりも何よりも、これで受験が終わったーっ❣️という、全ての戦いを無事に終えられた安堵感で胸がいっぱいになったことを覚えています。
さて、絶対にダメとまでもち子に言わせたスーパーチャレンジ校
でしたが、あとから解答を覚えている範囲で自己採点したところ。

国語がものすごくできていて、
算数はそこそこできていて、
社会は普通、
理科はイマイチ、
という出来でした。
「国語がかなりできた」とはもち子も言っていて、でも国語が得意なわけではないもち子ができたということは他の子もみんなできたんじゃないかとは思うのですが、おそらく9割以上とれていたようです。
たまたま、もち子にバッチリハマった内容だったみたいです。
やはり、受験は当日の問題運もありますね

1月にやった過去問のようには解けなかったという算数も、本人の体感ほど悪くはない出来でした。
算数のスランプ、跳ねのけられてよかったです

得意なはずの理科は、ちょっとどうしたん!?という出来でしたが…点数を落とした分は国語がフォローしてくれたのかなと思っています。
これにて、ドタバタ親子の2月校決戦は終わりです!
ここまでお読みいただき、本当にどうもありがとうございました



当時、もち子と私を応援してくださったたくさんの方々にめいっぱいの感謝の気持ちを贈ります✨
おかげさまで、倒れそうなほど苦しかった時期も乗り越えられました。最後までもち子と共に走りきることができました。
どうか心優しきみなさまに素敵な出来事が訪れますように…✨💖✨
今後、中学受験を終えて気づいたことと、もち子の近況を少々お伝えしてブログを閉めようと思います。
あと少し、よろしくお願いいたします
