本当の気持ち


職場の飲み会でご一緒した

美人の先輩Aさんとの帰り道。


完璧に思えるAさんが

結婚相談所で旦那さまを

見つけたという

衝撃の事実が発覚!


なんとAさんが婚活を

始めたのは、

当時の私と同じ41歳の時。

海外勤務を終えた後、

周りに独身が残っていない

ことに気付き、婚活を

始めたとのこと。


しかし、

こじらせ度MAXだった

当時の私は、

「Aさん位美人で仕事も出来て性格もよければ、出会いなんていくらでもありそうなのに…」

と思わず口にして

しまいました。


するとAさんはサッと

腕を組み、キラリと鋭く

目を光らせて言いました。

「おもちちゃん、よーく考えてみて。職場と家の往復生活で、出会いがあると思う?」


「うーん…」

考え込んでいる私の答えを

待つことなく、Aさんは

キッパリと言い放ちました。


Aさん

「その状況で、断じて出会いなんてないわよよーく周りを見渡してごらんなさい。既婚者ばかりで、たまに独身がいると思ったら20代でしょ?」

「たしかに…。でも私、結婚しなくても1人で生きていく自信は結構あったりするんですよね…。この歳まで男性と肩を並べて働いて、同じ位の稼ぎもありますし。」


するとAさんは、

私の目の前に人差し指を出し、

外国人のような

ジェスチャーで指を真横に

振りながら言いました。

Aさん

「おもちちゃん、まるで10年前の私ね。私も本当にそう思ってた!だから気持ちはすごく分かる!!でも、それって本当に本当の心の底からの気持ち?」

「心の底から…、ですか?うーん…」


質問の意図を図りかねて

返事に詰まる私に、

Aさんは話を続けます。

「私もね、自分の身ひとつなら、正直どうにでもなると思ってた。でも帰国してすぐに母が病気になったの。仕事と並行して母の看病が長くなると疲れも出てきて、こんな時に自分にも誰か傍にいてくれたらな、って思ったの。そこからよ、私が婚活をスタートさせたのは。」


「なるほど。そういう理由だったんですね。」

納得しかけた私に、

Aさんは続けます。


Aさん

「それにね、母のことがなかったとしても、私それまで強がってたんだと思う。男勝りに仕事して、ずっと鎧で心を覆ってきたのよ。そうしないと、やっていけないじゃない?でも、正直になることにしたの。弱い自分を認めてあげることにしたのよ。」

そう話しながら微笑む

Aさんは、とても穏やかで

清々しい表情をしていました。


Aさん

「だから、さっき聞いたの。それは本当に心の底からの本心?って」


ここまで聞いてようやく、

Aさんが何を言わんと

しているのかが

分かりました。

そして、数年前のある日の

ことがふと頭をよぎった

のです。

そして気がつくと、私の

目に涙が滲んでいました。