​2014年7月から2019年2月まで夫の駐在に帯同し、メキシコ生活。
当時、長女:小学1年〜小学5年
次女:幼稚園年長〜小学4年。
メキシコの現地校に通っていました。
2019年2月に本帰国し、日本語教師の学校へ通い、検定合格。
現在、日本語教師として小学校で外国人児童に日本語を教えています。


日本語教師をやっていて、感じること。



母語が身に付いてないと、外国語を覚えるのはけっこう難しい!!



私が教えているのは、ほぼ小学校低学年の子どもたち。


日本で生まれた子もいれば、海外から日本へ来たばかりの子もいる。


低学年だから、母語はもちろん低学年レベル。


まだ母語の文字を読み書きすらできない子も多い。

母語ならわかる、話せると言っても、なんせ低学年レベル。

しかも、国を離れているから母語話者との関わりが少なく、年齢相当に伸びているのか怪しい。


家で、母語の本を読んだり、母語で勉強してる子なんてほとんどいない。


(高学年で来日した子はできる子も多いけど、今は低学年に絞ります。子どもの1年って本当に大きい。1年で全然違う。)


日本で小学校に通っているので、話す内容や勉強は、日本語が母語を追い抜いてしまっている。


ここで、どのくらい母語を話せるかによって、日本語の伸びが全然変わってくる。


母語で話せるレベルまで日本語を持ってくることは、そんなに難しくない。難しいのは単語や文字(ひらがな、カタカナ)を覚えることくらい。(漢字は別問題)

でも、母語以上となると、本当に難しい。。。



母語って、いつのまにか自然に身についてる。

生まれて、家族や周りの人たちが話していたり、テレビやラジオで聴いたり、音楽を聴いたり、周りに文字や言葉が溢れていて、無意識に自分も正しく使えるようになっている。


不思議!!


外国語を勉強するときも、「母語のこの言葉のことだな」「母語だとこの言い方のことだな」と自然と理解できる。翻訳アプリや辞書で意味を調べればすぐ理解できる。


母語の文字を書けるようになっていれば、運筆練習は必要なく、無理なくえんぴつを持ってひらがなの練習に入ることができる。



……なのに。。。



肝心の親がそれを理解できていない人がとっても多い。

「日本の学校に通ってるんだから、日本語が話せるようになって、日本の勉強もできるようになるよね!」

と当然のように思ってる親がとっても多い。。



そんなわけないよーーー!!!

日本人の子どもたちだって、家で宿題したり塾や公文に通ったり、努力してがんばってるんだよ!!



母語の文字が書けない子が、ひらがなを書けるようになるなんて……とっても難しいんだよーーーえーん



教科書や絵本を読んでも、ほとんどすべての言葉の意味がわからないので、なんとか説明したり諦めて流したりするしかなくて……

「朝、昼、夜」って言葉も概念から説明しないといけない…「犬」とかも知らない子もいる…



しかも、学校サボりがち。。。。



子どもたちは、親の都合で突然日本に連れてこられて大変だよ。かわいそう。母国だったら普通に楽しく学校に通えてたと思うもん。

普通に楽しく友達と遊んで、理解できる言葉で学習して、普通に心身ともに成長できてたはず。



親!!

子どもを連れてきた責任、子どもを振り回してる責任を取って、ちゃんと指導してあげて!!

せめて学校休ませないで!!

休ませるなら、家で母語でいいから勉強させて!教えてあげて!!

学童期にちゃんと頭や体を使って学年相当の活動をできるようにしないと、大人になってから大変だよー!!



以上、グチになっちゃってすいません。



親も、そういうことが理解できる教育を受けていないから仕方ないんだけどさ。

新興国の問題だよね。



1学期の日本語指導お疲れ様でした、自分。

2学期もがんばろう!



海外在住の日本人の方は、

「母語」を「日本語」、

「日本語」を「現地の言葉/英語」に置き換えて考えてみてくださいウインク