ドアが開いて出てきた旦那さんは
いつものスエット、白いTシャツ、紺色のカーディガンを羽織っていた。
寝起きの顔は顔面蒼白で、頭が真っ白という感じに見えた。
旦那さんは、何も言わずにただ、腕を組んでドアの前に仁王立ちしている。
下を向いて考えるように、固まっている。
私は、怖くてその日は親友に付き添ってもらっていた。彼女が後ろで私を見守ってくれている、、。
私は黙っている旦那に
『もうわかっているから。部屋に居るんでしょ。とりあえず中で話そう』と、部屋に入ろうとしたら、、力づくで引っ張られた。
旦那さんはひたすら、
『絶対に中には入れない、いいから一階のロビーに行くぞ』と力づくで私を引きずった。
私はマンションの廊下を引きずられた。
親友に
『今よ!私の変わりに部屋に入って!』と叫んだ
その瞬間、旦那さんは慌てて部屋の前に仁王立ちになり、私達を部屋に入れないように阻止した。
そして一言、力強く言った
『絶対に彼女には会わせない』
と…
私は一瞬にして、旦那が彼女をかばっんだと思った。この期に及んで、旦那は彼女をかばった。
最低に最低が重なる。
最悪な旦那。
あんなに好きだったのに。
最悪。