そもそも結婚するまで
全国転勤があるなんて聞いていなかった私。


夫に尋ねても「俺はないよ」と言っていた。
...が、結婚式の準備真っ最中で
ドレスショップの帰りに夫からの電話で
結婚式の1ヶ月後にまさかの名古屋転勤が決定
したことを告げられた。
夫は騙すつもりはなかったんだろうけど
騙された!!と心底思った。
当時仕事をしていて順風満帆だった私。
公私ともにすっごく充実していた。
だから帰宅した夫にその日のうちに
「仕事は辞めたくない」と伝えた。
でも夫は
「帯同してよ、じゃなかったら別れる」
と茶化しながらではあったけれど、
まったく笑えない冗談を言われた。


結果、退職したのだけれど
引き継ぎやなんやで私は実家に戻って
仕事を続けて退職の手続きをして
夫から1ヶ月遅れで名古屋へ引っ越した。


これは序章なのだけれど
こんな感じで私はキャリアを捨てた。
その後はパートや派遣社員で勤務。
自分の収入がほしくてどこへ引っ越しても
仕事を探して続けたけれど
キャリアという面では頭打ち。
目先の給料のためにちょっとした仕事を熟す日々が
虚しくて虚しくて
地元の友達がキャリアを伸ばしていくのを
横目に見ながら、私は何者なんだろうと
妊娠するまでずっと自問自答し続けた。


妊娠出産を経て
子供が1歳を迎えママ友のほとんどが
復職していった。
そんな様を見ていて
仕事のない自分に焦りを感じ出したのが最近。


三歳児神話だとか言われていた時代もあるし
まだまだ子供が小さいうちは一緒にいなさいって
言われる事も多い。
逆に嫌でも離れなければいけないお母さんたち
からしたら私が言っている事は贅沢なんだろうけど
私が娘と一緒にいてしてあげられる事と
保育園に通って学べることを比較すると
どうしても保育園に軍配が上がってしまう。


保育園と違って母親は保育に専念できない。
私は家事も炊事もしなくちゃならなくて
お昼寝の時間に全部済ませられたらいいんだろうけど
そうはいかない家事も多い。
朝はたっぷり外遊びさせてあげたいけれど
スーパーにも行きたいし、病院にも行きたい。
子供ファーストで過ごしたいけれど
やっぱり用事が優先になりがちで
娘に「待って」ばかり言ってる気がする。


社交性も育ててあげたいから
お友達とも遊ばせてあげたいけれど
新生活で知り合いのいないところへ
引っ越して来たから
まず私が友達を作らなければ...
でもどうやって??


なんかそんなアレコレを考えていると
私といるより保育園に行った方がいいよねって
思ってしまう。
もちろん仕事しながら家事育児をする困難は
想像に難くないけれども...。


そして私自身、消費ばかりしている
今の生活に息がつまりそう。
お金を稼がずに家のアレコレ
自分のアレコレ、娘や夫のアレコレ
いろんなものを私は購入するけれど
これは全部夫が稼いだお金だよね...と。
どうせ使うなら自分のお金を後腐れなく使いたい派
の私は夫の稼いだお金で生活するのは
すごく気後れする。
なんか後ろめたい。
夫は「誰の金で生活できてるんだ!」みたいな
俺様発言はしないタイプだけれど、
私の父がコレを言いまくる人にだったので
(母の方が収入が多いので母にではなく娘に言う)
なんかその父の声が聞こえる気がしてならない。


やっぱり自分の稼いだお金で生活する方が
私には合ってる。
同じものを買うにしても全然気分が違う。
そして収入があると言うことは
世間に認められてる証になるし、
自分の自信にもなる。


そんなわけで仕事をどうしようと悩んでいる。
転勤族、1歳児の子持ちが就活をして
無事勤め先と子供の預け先が決まるんだろうか...
と夜な夜な求人とにらめっこしている。
こんな時に特別なスキルがあればなぁ、と。
何年も前から資格を取ろうと思って
テキストはいっぱい持っているけれど、
頭の悪い私は転勤と慣れない環境と
始めたばかりの仕事の板挟みで
思うように進まなくて
本棚の肥やしにしてしまっていた。


キラキラ女子の知り合いが言っていた言葉。
「自分の恵まれない過去を嘆いているより
これからの人生をどうやったら輝かせられるか
考える方が有意義だ」


今の私にぴったりだ...。