娘が生まれる前から,猫を飼っていた。

赤ちゃんが産まれるからって、その子をどうかするなんて気持ちは,微塵もなかった。

考えたこともなかった。


ある時、日本の母が、咎めるような電話を掛けてきた。


母の友人が、赤ちゃんがいるのに、猫なんて飼っているのは良くない,と言っていると。


私の両親は動物好きで、かつて、私が保護した子犬を

溺愛していた。


それなのに、何を言っているのか、この人は。


思わず、強い口調で言い返した。


何が悪いって言うの?

どう,悪いの?

何か悪いのなら、

どうしろと言うの?捨てろというの?

その人が、飼ってくれるの?

そうじゃないなら、そんなこと,わざわざ,私に聞かせないでよ!


母も母だ。

そんな事聞かせて、私にどうしろ,と言うのか。


全く,今思い出しても,腹が立つ。


全くの赤の他人が、他人の家庭のことに、

無責任に口を出す。

それをわざわざ伝える実母にも、本気で腹が立った。


2度と,私のやることに口を出すな、

まして,赤の他人が言うことなんて、

国際電話まで使って、聞かせるな。


電話口で,怒鳴ってしまった。


いつも、母には従順だったが,今は違う。


私だって,母親だ。


守るものは,命をかけても守る。



ふん、おかげさまで、娘は,元気に立派に優しい娘に育ちましたよ。

保護動物に囲まれて育ったおかげで、

やっぱり,海外で猫を保護して,赴任先にも連れて行ってますよ。


赤ちゃんと犬や猫が戯れる動画を見て、

ふと,あの時の誰だか知らないお節介婦人の言葉を思い出した。


そのおばさん、生きていたら,見せてやりたい。