ながいながーい道の途中、
擦れ違うたくさんのひとの中、
ぼくときみは出会ったわけで。

のんびり歩くぼくの左隣には、
しっかりもののきみの肩。


歩くたびに一緒に揺れて、
笑うたびに一緒に揺れて、
涙するたび一緒にゆれて。
孤独だったぼくの旅が、
優しいひかりでつつまれた。


きみが先に進んだら
はぐれないように早く歩くよ。
ぼくが先に進んだら
あの曲がり角できみを待つよ。


ふたりで、
道端に咲くちいさな花に感動したり、
突然の雨に慌ててみたり、
青空に掛かる虹に見惚れてみたり。

そんな小さな幸せが、
きみとなら大きな幸せになるんだよ。

ときどき深い霧に埋もれてしまって、
見失ってしまったりもするけれど。


でも大丈夫。
どんなときもぼくらは一緒。
なにがあってもぼくらはひとつ。

大丈夫。


きみが信じてくれる限り、
ぼくの心はきみの右隣に。


わすれないで。

ぼくはいつも、
きみの右隣にいるからね。






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誰よりも大切なきみへ。



MocA


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悪い夢をみた。


この手が紅く染まる夢。

私の可愛い、大切ないもうとが私の前からいなくなる夢。


悪い夢をみた。


夢の中の私は、裸足で、暗い森を走ってた。

『なにか』から逃げるように、

『なにか』へと向かうように、

『なにか』を振り切るように。

「おねえちゃん」って、私を呼ぶ声が、人懐っこいあの笑顔が、

鮮烈なひかりとなって、にじんだ視界に焼きついて離れない。




悪い夢をみた。

未来を手にしたいもうとの、未来をうばう、悪い夢。






起きたとき、私は泣いていました。

母親が心配そうにこちらを見ています。


「だいじょうぶ?」


そんなふうに、優しく声を掛けないで下さい。

罪深い娘に、そんなふうに、優しく声を掛けないで下さい。



足の裏に残る痛みが、

まるで、いもうとの悲鳴のように思えるんです。




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これに似た夢をみました。

なんだか森の中を走っていたことは覚えています。

でも、細かい内容はさっぱり・・・覚えていなかったり。


まぁ・・・夢なんてそんなもん。


                            MocA

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