ケータイで消費者と店舗をつなぐ「R25」
ケータイで消費者と店舗をつなぐ「R25」
無料週刊誌というビジネスモデルを打ち立てた、リクルートの「R25」がケータイを利用したビジネスの幅を広げ始めた。
紙媒体とは別の情報を提供するケータイ向けサイト「R25式モバイル」を立ち上げるのに加え、「R25」と連動した広告事業を始めた。
「R25式モバイル」は「R25」と連動して、家電量販店のヨドバシカメラと手を組んで、ユーザーを店頭に誘導する広告キャンペーンを始めた。雑誌、ケータイ、店頭に加え、雑誌配布場所の駅構内や電車の中づり広告なども使って消費者に訴える作戦だ。
店頭と連動したキャンペーン第1弾はNTTドコモの新端末「FOMA902i」の発売に合わせて展開した。「R25」で新端末の活用法の特集を組み、「ヨドバシカメラで体験しよう!」と呼びかけ。ケータイサイトにもキャンペーンに連動したコンテンツやバナー広告を掲載した。店頭の売り場には「R25オススメ!」と書かれた看板を立てた。ケータイサイトから店頭まで横断的なキャンペーンを請け負ったのは、今回が始めて。
ケータイを使った広告ビジネスに力を入れるのは、消費者の行動にダイレクトにつながるメディアとして活用できるから。今後決済機能付きの「おサイフケータイ」と組み合わせれば、商品やサービスの情報提供から代金の決済までカバーする仕組みを手のひらの上で作れる。
今後ケータイサイトを使って、集客から決済までカバーできる"オイシイ"ビジネスに力を入れてくるのだろう。
ウィルコムのパソコンケータイは入手困難!?
ウィルコムのパソコンケータイは入手困難!?
ウィルコム(社長=八剱洋一郎)は、PDA型端末「W-ZERO3」を12月14日から発売する。この端末は、Word、Excel、PowerPoint、PDFファイルが閲覧でき、Word/Excelファイルは編集もできる、「Windows Mobile」を搭載している事で話題を呼んでいる。
VGA対応の3.7インチモバイルASV液晶とスライド式のフルキーボードを搭載し、「携帯の機動性」と「PCとの親和性」をうたっている。
W-ZERO3の名の由来は、「Willcom」「Windows」「Wireless」のW、「ゼロからの新しいツールを作っていこう」という意味のZERO、「携帯でもPCでもない第3のツール」「PHSの音声通話、データ通信、無線LANの3ウェイのコミュニケーション」という意味の3を合わせたものと説明。ウィルコムが“携帯ユーザーの約3割いる多機能希求派ユーザー”にターゲットを絞った商品だけに、W-ZERO3は非常に多機能だ。
しかし、この端末、発売前から“予約難”の状況になっている。予約は12月9日から始まったが、店頭では行列、オンラインで予約購入ができる「ウィルコムストア」では、週末にかけてアクセス集中によりサイトにつながらない状況が続いた。
ウィルコムストアでは、既に初回入荷分は完売。今から欲しくなった諸君の手元に届くのはどうやら少し先のようだ。
au、ケータイ全機種をトランシーバー対応へ
au、ケータイ全機種をトランシーバー対応へ
KDDIは今後発売するケータイの全機種に、トランシーバーのようにボタンを押して交互に話せる「プッシュ・トゥ-・トーク(PTT)」を基本機能として盛り込んでいく。PTTといえば、今CMで話題のNTTドコモの「Play Push Talk」がある。ドコモの機種と現在は互換性はないが、将来両社の端末間で相互にPTTで通信できるようにするサービスも視野に入れているようだ。
auのPTTは音声だけではなく、文字と写真を受発信できるのが、ドコモにはない魅力。ドコモのPTTは音声しか伝えられない。ボタンを押している1人だけが話せる点や、自分を含めて5人まで参加できるのは両社とも同じだ。話し手が1人に限られ、その声が通信中の全員に伝わるのが「トランシーバー型」と呼ばれる理由だ。
文字と写真を送受信できるようにした理由の一つは、PTTに対応機種の主なターゲット、女子高生の使い勝手に配慮したからだ。話すだけではなく、音声と組み合わせて文字や写真で話題を広げる立体的なコミュニケーションツールとしての使い道を想定している。
