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モバイルニュース スマホ市場、勢力図激変 KDDIもアイフォーン販売

 KDDI(au)が米アップル製のスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の次期モデルを国内で販売することが22日、明らかになった。アイフォーンはこれまでソフトバンクモバイルが独占的に販売してきたが、KDDIの参入により成長が続くスマホ市場の勢力図に大きな影響が出るのは必至だ。ただ、KDDIにとってアイフォーンは大きな“武器”となると同時に、アップルの厳格な販売条件を受け入れることにもなり、難しいかじ取りも迫られそうだ。

 ◆崩れる1国1社

 8月上旬、KDDI幹部が米国に飛んだ。その目的についてある通信業界関係者は「アップルとの交渉がテーマの一つだった」と話す。アップルは2007年のアイフォーン発売後、「1国1通信会社」の方針をとり、日本ではソフトバンクだけが販売していたが、その方針転換を受けアイフォーン販売について契約交渉したとされる。

 KDDIが販売するのは、世界で10月中に発売予定の「アイフォーン5(仮称)」。ただ、アップルとの調整などのため発売時期は遅れる見通し。

 KDDIがアイフォーンに触手を伸ばす背景には、スマホでの出遅れがある。ソフトバンクが08年にアイフォーン、NTTドコモが昨年初頭から次々と海外メーカー製のスマホを投入したのに対し、KDDIは昨年後半まで動かなかった。

 ただ、国内市場の急拡大をみて、田中孝司社長は今年に入って「重点的にやる」と繰り返し強調。夏モデルで製品群を大幅に拡充したばかり。それでもヒット商品がなく、ソフトバンクとの累計契約数のシェアの差も06年の11.8ポイントから、今年8月には5.7ポイントまで縮まっている。

 一方、アップル側にもお家の事情がある。米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」陣営との競争が劣勢となっているためだ。米調査会社ニールセンによると、米国のOS別シェアは今年8月、アイフォーンの「iOS」が18%と横ばいだったのに対し、アンドロイドは40%まで伸びた。

 このため、アップルは通信会社を複数確保する方針に転換。米国では今年2月からAT&Tに加え、ベライゾンでも取り扱いを始めた。こうした中でのKDDIによるアイフォーン販売は、アップルにとっても“渡りに船”だったとみられる。

 KDDIのアイフォーン参入により、国内のスマホ市場は激変しそうだ。これまでのアンドロイドOS、マイクロソフトの「ウィンドウズフォン」OS搭載のスマホに加え、主要OSを網羅することになり、大きなシェア上昇が見込めるためだ。

 ◆アップルの“縛り”

 これに対し、アイフォーン人気で急激にシェアを伸ばしていたソフトバンクには大きな影響が出そうだ。調査会社MM総研の横田英明研究部長は「KDDIはソフトバンクより電波カバー率が良いので、料金次第でauに流れる人が増えるだろう」と分析する。

 ただ、KDDIにとってアイフォーンは人気商品を入手すると同時に、「毒まんじゅうにもなり得る」(同社幹部)。アップルは通信会社に対して、端末の販売台数や料金面で厳しい条件を提示することで知られる。実際、KDDIにも交渉初期段階で昨年の年間販売台数の2倍近いノルマを提示したとされる。

 シェアが低下するKDDIにとって「利益よりシェアを取らざるを得ない」(業界関係者)事情もあり、アイフォーンは収益リスクとなる可能性もある。(森川潤)



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モバイルニュース 海外プリペイドSIM+無線LANルータ導入マニュアル──「ドイツ・ベルリン」編

 東西ドイツが統一されてから10年以上の月日が過ぎ、ベルリンの壁で分断されていたベルリン市も今ではその面影はなくなっている。最近では展示会の開催も増え、日本から渡航する人も増えているようだ。今回はそのベルリンでプリペイドSIMカードを購入した。

【「1日100円ほどのお手軽価格」で買う海外定額データ通信:海外プリペイドSIM+無線LANルータ導入マニュアル「ドイツ・ベルリン」編】

●ドイツの基本と通信事情

 16の連邦州があるドイツは、各都市それぞれが中規模であり、高速鉄道で網の目のように結ばれている。日本からはフランクフルトやミュンヘンなどへの航空便が存在するが、国内線への乗り継ぎや高速鉄道を使うことで他の都市への移動もなかなか容易である。

 今回訪問したベルリンは、2011年現在もっとも近いベルリン・テーゲル国際空港への直行便はなく、筆者はイギリスからの乗り継ぎ便でベルリン入りし、帰りはドイツ鉄道(DB)を使いフランクフルトへ抜けた。ちなみに、2012年には日本からの直行便もあるというベルリン・シェーネフェルト国際空港が開港予定である。

 さて、ヨーロッパ経済の中心ともいえるドイツ、利用される通貨はもちろんユーロだ。2011年9月時点での為替レートは1ユーロ=105円。ドイツの商店では比較的多くの商店でクレジットカードが利用できる。日曜日はほとんどの大型商店が休日となるため、文字通りウインドウショッピングしかできないので日程には少し注意が必要だ。とはいえ近年は日曜日も店を開けるところも増えており、筆者が今回訪問したときも家電量販店の一部は日曜の午後にも営業していた。

 ドイツには大手通信事業者が4社あるほか、MVNO事業者も数社がサービスを展開している。3Gはもちろんのこと2010年よりLTEサービスも一部で始まっている。大手通信事業者はヨーロッパ内では国を超えて営業しており、他国でも同じ事業者の名前を見かけることも多い。最大手のドイツテレコムはT-Moibleブランドで携帯サービスを行うほか、固定電話やブロードバンドも「T」のブランドで展開中だ。ドイツテレコムの店舗はその「T」のロゴが掲げられている。ほかの3社はイギリス拠点のVodafone、スペインTelefonica傘下のO2、そしてオランダKPN傘下に入ったE-Plusと国際色豊かな事業者が集まっている。

 そして、海外渡航者向けにもプリペイドSIMカードやプリペイド携帯電話を販売している。データ通信用のUSBモデムもプリペイドSIMカードとセットで売っている。ちなみに、ドイツはプリペイドSIMカードの購入には身分登録が必要のため、事業者店舗で購入する際に必ずパスポートを提示する必要はある。加えて、店舗によっては居住先情報が必要となるため、ホテルの住所が分かるパンフレットや名刺などを持っていくとよい。一部MVNOのSIMカードは家電量販店で登録不要で購入できるが、利用前にPCからオンラインでユーザー登録をする必要はある。家電量販店はSaturn、Media Marktの2大チェーンがドイツ各都市に店舗を構えている。

表:ドイツの通信事業者一覧
(http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1109/22/news011.html)

●ベルリンのO2でモデムセットを購入

 ベルリンには各通信事業者の店舗、家電量販店どちらも繁華街を中心に多くの店を構えているので探すのもそれほど困らないだろう。ドイツは都市によって店舗の対応が異なるようだが、ベルリンにおいてはどの店舗でも英語が通じ、また通信事業者の店舗ではクレジットカードの利用も問題なく利用できた。

 一方、家電量販店は現金のみの扱いで、家電量販店は都市によっては海外渡航者にプリペイド商品を販売してくれないケースがある。ベルリンでは各店舗とも問題なく購入できたが、筆者はフランクフルトでこちらの例に遭遇した。こちらは転売防止の店舗側リスク回避のためと考えられる。

 ノートPCで使用するUSBモデムは各社好みのものを選べばよいと思うが、今回は使いやすいと評判を聞いたO2のものを購入した。2011年9月現在の販売価格は、モデムに1週間分のデータ定額利用権が付属して29.99ユーロ(約3150円)で、旅行や出張での滞在ならこれで十分と思われる(もちろん利用権はあとから追加することも可能だ)。購入は、O2の店舗で「プリペイドのUSBモデムとSIMカードを買いたい」といえば、専用のパッケージを出してくれる。購入も簡単だ。

 パッケージにはZTE製のHSDPA対応USBモデム「MF190」とSIMカード、そして1週間分の利用パスワードが記載された紙などが入っていた。SIMカードをモデムにセットし、Windows PCのUSBポートに装着すればあとは自動でドライバ類のインストールが始まる。このあたりは日本を含むほかの国でも同じ操作なので戸惑うことはないだろう。モデムドライバのインストール終了後、続けて接続ツールのインストールが始まる。完全に作業が終わるまでしばらく待っていよう。

 インストール後、接続ソフトを起動するとデスクトップの上にソフトの情報ウィンドウが表示される。しばらくすると「ZTEモデムを利用するか」との確認がポップアップで表示されるので“Yes”を選択する(これは最初に利用するときだけ表示される)。

 それと前後して「Enter PIN Code」の表示が出る。ドイツのプリペイドSIMカードはロックがかかっており、利用する際の認証としてPINコードを入力する仕組みとなっている。PINコードはSIMカードの台紙の「Iher PIN」とある部分に書かれた4ケタの数字だ。こちらはとなりの「Iher PUK」の数字ではないので間違わないように。この数字を入力すればSIMカードのロックが解除され、利用可能になる。

 続いて(購入時に付属している)利用時間権の追加を行う。パッケージに入っている「Ihr gutscheincode」と書かれたカードのスクラッチ部分を削り、その番号を入力することで1週間の定額利用権が記録される。このカードの背面を見ると「1 woche gratis surfen」、すなわち1週間フリーサーフィン可能と記載されている。以前は1日分の番号が複数記載されていたパッケージもあったようだ。

 番号の入力は、接続ツールの右側、下に「o2Credit」と書かれたユーロ記号のアイコンをクリックする。ドイツ語のポップアップメニューが出てくるので、一番下の「Guthaben aufladen」(リチャージ)を押す。次の画面で番号入力を促されるので、12ケタの数字を入力する。

 この後サービスサーバとの通信が始まり、少し待つと登録完了だ。完了画面に「登録が終わったので、SMSの到着を待つように」と表記され、このままこの画面は「OK」ではなく、画面右上の「X」を押して閉じてかまわない。実は筆者は入力ミスによるエラーと勘違いして、再度同じ番号を何度も入力したところエラーメッセージのようなものに内容が変わってしまった。接続ツールの作りがこの部分だけはあまりよくないようだ。

 しばらくすると有効期限が記載されたSMSが届く。これでようやくネットアクセスが可能になる。接続ツール画面の“CONNECT”を押せば7日間、定額で利用できる。7日以上滞在する場合は、別途料金追加のためのバウチャーカードを買って追加するか、もしくはO2の店舗で電話番号を伝えればその場で料金を追加できる。その際はSIMカードを切り離した台紙を忘れずに店頭へ持って行くと手続きがスムーズで、店員さんにやってもらうことも可能だ。料金は1日3.5ユーロ、1カ月25ユーロだった。

●T-MobileのスマートフォンSIMで格安な定額通信

 さてSIMロックフリーのスマートフォンを持っているなら、スマートフォン向けのプリペイドSIMカードを利用することも可能だ。

表:T-MobileプリペイドSIMカードのAPN設定
(http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1109/22/news011_2.html)

 こちらも各社がさまざまなプランを出しているが、一番簡単に使えるのはT-MobileのプリペイドSIMカードだ。基本プラン「Xtra Handy DayFlat」で、1日あたり0.99ユーロ(約104円)で定額データ定額が利用可能だ。接続速度はW-CDMAの最大384kbpsだが、この金額で定額利用できるのは魅力的。販売価格は10ユーロ(約1050円)なので、データ通信利用だけなら10日間も使えるわけだ。このSIMカードをSIMロックフリーのスマートフォンに入れてノートPCとテザリング接続すれば、もちろんPCでも利用できる。念のため、ドイツテレコムの店舗でT-MobileのプリペイドSIMカードを買うときは「Xtra Handy DayFlatのプランにしてほしい」と一言伝えるとよい。

 SIMカードをSIMロックフリースマートフォンに入れて電源を入れると、PINコード入力画面が表示されるので、パッケージにあるカードのスクラッチ部分を削って表れる4ケタの番号を入力する。今回使用したPocket WiFi Sでは設定→無線とネットワーク→モバイルネットワーク→アクセスポイント名を開き、自動入力されたT-Mobile InternetのチェックボックスをタップしてONにする。これでデータ通信利用が可能になる。

 あとはPocket WiFi Sの待受画面からテザリング機能をオンにすれば、ノートPCやほかの無線LANデバイスでもインターネットアクセスが可能になる。Pocket WiFi Sの画面上ではHSDPAに接続しているようだが、通信速度は最大384kbpsだ。残高確認は「*100#」に電話をかければ画面に表示される。残高の追加も、バウチャーを買い、指定の番号にダイヤルするだけである。

 ドイツはプリペイドSIMカード購入時にちょっとした利用登録が必要だが、海外渡航者でも利用しやすい製品が各社から販売され、購入の難易度も高くはない。マニュアルの表示や表示メッセージなどがドイツ語のままの場合はあるが、分からないことがあれば積極的に販売店のスタッフに確認すればよいだろう。ともあれ、1日100円程度で済むお手軽価格は魅力だ。ドイツ訪問時はぜひ現地でデータ通信環境を購入して活用してほしい。

【山根康宏,ITmedia】




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モバイルニュース 第4回:「あると便利」なテザリング、本当に“使える”の?

 「4人でWi-Fiルーター買わない? 1人あたり月1000円ちょいになるはずだからさ」

【たまねぎIT戦士のEVO体験記::「あると便利」なテザリング、本当に“使える”の?】
 大学でゼミ活動にいそしんでいたころ、同期にこのように相談されたことがあります。個人でルーターの通信費を払い続けるだけのお金がない、という理由もあるけれど、この話を本気で検討するほど、当時はネット環境の確保が重要な問題でした。今となっては「あのころ、EVO WiMAXを持ってたらなぁ……」と思うことがしばしばあります。

 こんにちは。第4回目の連載のテーマはテザリングです。大学3年生になり、ゼミに入っってからは、ほぼ毎日ノートPCと電源を持ち歩く生活をしていました。大学内は無線LANが使えるので良いのですが、学校以外の場所でもノートPCを使えたら……と願い続けていたことが「HTC EVO WiMAX ISW11HT」の購入の決め手になったといっても過言ではありません。

 ゼミの友人にEVO WiMAXの話をすると

同期「なんで去年買わなかったのさ。大学以外の場所でも集まれたじゃん」

池田「いや、これ発売したのが今年の4月だからさ」

同期「……去年あったらよかったのにね」

 という反応がほとんどです。ということで今回は、使いたくて仕方なかった「テザリング」の性能や使い勝手についてお話ししようと思います。

●そもそもテザリングって?

 使用感の話をする前に、テザリングの説明を少しだけ。テザリングとは、スマートフォンなどのモバイル端末を無線LANのアクセスポイントとして使い、PCやタブレットなどを携帯電話回線を通じてインターネットに常時接続させることや、その機能を指します。スマートフォンにモバイルWi-Fiルーターの機能が内蔵しているという感覚ですね。

 テザリングを使用するときのパケット通信料は各キャリアで差がありますが、EVO WiMAXのキャリアであるKDDIは現在のところ、テザリングを使用してもパケット通信料は月額5460円としているので、料金を意識することなく気軽に使えます。

 EVO WiMAXではテザリングの方法が「Wi-Fiテザリング」と「USBテザリング」の2種類があります。テザリング機能を利用する方法は簡単で、Wi-Fiテザリングの場合はメニューからWi-Fiテザリングを選択し、ネットワーク名とパスワードを決めるだけ。テザリング機能をオンにすると、15秒ほどでアンテナが機能し始め、無線LANのアクセスポイントとして使えるようになります。EVO WiMAX1台で、Wi-Fi対応機器が最大8台まで接続できるのも魅力的ですね(通常設定では2台まで、8台にするには設定が必要)。

 一方、USBテザリングについてはインターネットに接続する機器とEVO WiMAXをUSBで接続すれば使えます。USB接続なので通信が安定し、Wi-Fiテザリングよりも通信が速いといわれていますが、同時に複数の機器をインターネットに接続することはできません。また、HTC syncというソフトを接続機器側にインストールする必要がありますが、Windowsのみの対応なので、MacBookなどのノートPCではUSBテザリングを使えません。

 複数人で使いたいときやタブレットを使うときはWi-Fiテザリング、1人でノートPCを使うときは状況によって使い分ける、という方法がいいでしょう。また、EVO WiMAXのWiMAXアンテナがオフなら3G回線、オンならWiMAX回線でのテザリングとなります。両者の通信速度や安定性は、スマートフォンでの通信と似ています。

●テザリングの通信速度、3GとWiMAXでどれだけ違う?

 では、いよいよテザリングを使ってみます。まずは速度から。ノートPC(ThinkPad T410i)をテザリングで接続し「BNRスピードテスト」で上り速度と下り速度を5回ずつ測ります。場所は会社、自宅、カフェの3カ所。数値のばらつきが大きいため、最も高い数値を採用しました。

表:テザリングの通信速度 3G vs WiMAX
(http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1109/21/news057.html)

 田町のカフェでは、確かに下り上りともにWiMAXの方が非常に速いけれど、速度は安定せず、遅いときは3G回線とだいたい同じ早さになります。しかし、速度は安定しなくても、Webサイトの閲覧では問題になりません。3G回線並の速度でも1Mbps(=125Kバイト/秒)以上の速度が出るため、Webサイトの閲覧程度ではストレスを感じることがなかった、というわけです。実際にファイルのダウンロードしてみましたが、上記の表と近い速度が出ます。

 一方、会社の自席など窓から遠い地点になるとWiMAXが遅い、という傾向はテザリングではさらに顕著に結果に表れました。会社の自席付近(窓から10メートル程度)では、3G回線よりも速度が遅くなってしまいました。上り速度が速いのがWiMAXの特徴ですが、上りも3G回線と同程度と少々残念な結果に。

 速度を調べてみましたが、やはり数字だけ見てもいまいち実感が湧かないので、普段使う場面を想定したロードテストを試してみます。個人的に一番イライラしやすい「ネット上にアップされた動画の視聴」の快適さについて調べました。ニコニコ動画にアップされている動画のロード時間を測るという方法です。1分53秒の動画のロードにかかった時間は以下の通りです。

表:動画ロード時間測定
(http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1109/21/news057.html)

 動画の視聴時間に対してロード時間の方が少なければ、一度も動画が止まらずに最後まで見られる通信速度だと考えられます。ロード時間が視聴時間を下回るケースが多いので、基本的には動画の視聴も問題ないはずです。屋内のWiMAXについては、動画時間の4倍程度ロードに時間を要しており、動画視聴については厳しい……というより無理です。屋内(窓から遠い)でテザリングを行う場合は3G回線にするのが無難でしょう。

 ちなみに、USBテザリングの速度を測ったところ、Wi-Fiテザリングとあまり変化はありませんでした。USBテザリングとWi-Fiテザリングの結果をまとめたのが次の表です(会社自席、3G回線のみ、5回測定で最後の1つは平均値)。

表:テザリングの通信速度 Wi-Fi vs USB
(http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1109/21/news057.html)

●バッテリーの問題は使い方次第

 テザリング機能での通信はなかなか快適で、ネットサーフィンや仕事をするには十分だと分かりましたが、1つ大きな問題があります。テザリング機能を使用すると、バッテリーの消耗が激しいことです。ということで、実際にどの程度バッテリーを消費するのか試してみました。仕事で使うことを想定し、テザリングの省電力設定を行わず「常にオン」にします。5分や10分使わなければ無線LANがオフになる、という設定では仕事に支障が出そうなので、バッテリーを犠牲にしてもテザリングは常にオンにする必要がありそうです。

表:テザリング使用時のバッテリーテスト(3G回線、Wi-Fiテザリング)
(http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1109/21/news057_2.html)

 また、WiMAXを使っても消費するバッテリー量は3G回線の場合とあまり差がなく、大体1時間に20~25%程度消費することが分かりました。ただし、これはノートPCが常時ネットにアクセスし続けているという場合の話で、PCがインターネットに接続していないときはバッテリーの消費は1時間あたり10%程度になりました(3時間測定の1時間平均)。WiMAXテザリングでもネットに接続しない状況では、1時間あたり14%程度しか減りません。

 とはいえ、テザリングを使い続ければ4時間程度でバッテリーが切れることには変わりないので、長時間使い続ける場合には対策が必要です。大容量バッテリーやモバイルブースターを買えば簡単に解決しそうな問題ですが、できれば買わずに済ませたい、お金を使いたくない……という思いがあるので、今回はあえてテザリング機能を使いながらノートPCからUSB接続で充電すると、どれほどバッテリーの消費を抑えられるかを調べてみました。1時間あたりのバッテリー消費量を示したのが以下の表です。

表:USB充電のバッテリーテスト(3G回線、3時間計測の平均値)
(http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1109/21/news057_2.html)

 バッテリーは減らない……どころか増えていますね。AC電源につなげばもっと回復は早いですが、ノートPCならUSBで確実に給電できますし、バッテリーが減らなければテザリングを使い続けられるので十分。ノートPCのバッテリーが切れるまでテザリングを利用できるので、その使い勝手はノートPCのバッテリー動作時間に大きく左右されます。逆にいえば、ノートPCを充電できればずっとテザリングできるというわけです。

●複数のデバイスを使い分ける人にオススメ

 私の知り合いにテザリング機能に惹かれて、iPhoneからEVO WiMAXに乗り換えた人がいますが、彼はテザリングを「あると何かと便利」な機能だと評価していました。「スマートフォンは長いメールをうちにくく、文章が長くなりそうなときはiPadで(テザリングでインターネットに接続して)メールを返信する」という使い方をしているとのこと。タブレットやノートPCを持ち歩く人にはさまざまな場面で役に立ちますが、そうでなければ全く必要ないといっても過言ではありません。

 テザリング機能を搭載したスマートフォンは増え続けていて、ドコモの夏モデルではほとんど搭載していますし、auのスマートフォンも秋以降に対応機種がさらに増えることが予想されます。今後テザリングはスマートフォンで標準的な機能になりそうで、タブレットが普及すればテザリングの必要性も高まるはずです。

 EVO WiMAXを購入した当初はiPadをテザリングしようと思っていましたが、タブレットよりもノートPCを持ち歩く方が好きなので、現在はMacBook Airをインターネットにつなげるために使っています。DropBoxなどのオンラインストレージと相性がよく、データを自宅や会社のPCにすぐに同期できるので非常に便利です。外出先や電車の中で記事を書くなど、ちょっとしたノマドワークも体験できました(でもそんな切羽詰まった状況になりたくない)。

 テザリングを使うのは主に休日です。特に先日は、外出先でDropboxで資料を確認してから大学時代のゼミの発表会に参加し、発表会中もテザリングでノートPCをインターネットにつなぎ続けるといったようにテザリングが活躍する場面が多かったです。休日に出かけるときはMacBook Airをとりあえず持ち歩く、というスタンスなのでEVO WiMAXにして良かったと思う場面が多いです。

 さて、9月22日にEVO WiMAXのアップデートが開始されてEメール(~@ezweb.ne.jp)が使えるようになるので、長く使ってきたbiblioを解約し、10月からはEVO WiMAX1台のみとなる予定です。次回はアップデートで変化したことや、1台持ちにしたときのEVO WiMAXの使用感について書く予定です。お楽しみに。

【池田憲弘,ITmedia】




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