Amazonで見つけて購入しました。上の写真はバックナンバーで2010年4月号です。
ちなみに2008年2月号の「うつわ大国、ニッポン」はプレミアがついていて
驚くことに今日現在で最低で3760円、最高9800円で売られています。
欲しくなってしまいますが、さすがに高いので我慢。
さて、僕の買った2010年の4月号、まだじっくりとは読めていませんが、
内容も充実していて、勉強になりそうです。
しかしこの雑誌に限ったことではないのですが、「ニッポンのいいモノ」を紹介する
本や雑誌を読むと、いつも違和感を感じます。
美しい伝統工芸品、それを作っている職人さんの姿、歴史を紹介してくれるのは
結構なことですが、誰がいつどんなシーンで使うんだろうというようなものばかり。
思いあたるところでは儀式、祝い事、贈り物、高級料亭や高級旅館などですが、
もし、こういった本が単に時代の産物を紹介するというものでなく、
工芸品を知らない人にも伝えていくという趣旨であれば、
どんなシーンで使えるものなのかを伝えていったほうがいいのではないでしょうか。
ところで僕は最近まで伝統工芸品は美術品に近いというイメージを持っていました。
しかし、経済産業省が指定する伝統工芸品の定義の一つは以下のようなものです。
(1) 主として日常生活の用に供(きょう)されるものである。
そしてこういった本に出てくるような伝統工芸品を紹介する立場に
ある人たちも一様に、伝統工芸品を残していくには、今の生活にあうような物に
変えていかなければならないというようなことを言っています。
だとしたら余計に疑問を感じてしまいます。
アートと区別がつかないもの、日常品とは思えない日常品。
例えば以下のようなものです。
南部鉄器のテープカッター、7875円。
「大館曲げわっぱ」の弁当箱、12000円。
なんだか無理やり伝統工芸を使っているようにしか思えないのですがどうでしょうか?
しかし、こうして少し興味を持ってみると、なんだか混沌とした世界のような気がして
ますます面白く感じてきました。
少しずつ勉強していきたい、そして何かしら自分にできることは無いか、考えたいと思います。