MOA美術館高槻児童作品展 公式ブログ

MOA美術館高槻児童作品展 公式ブログ

MOA美術館高槻児童作品展の様子や入賞作品を掲載しています。

MOA美術館高槻児童作品展は、絵画122点・ 書写224点の応募がありました。今年もたくさんのご応募をありがとうございました。

応募〆切  令和6年9月6日(金)

● 募集内容のお知らせ ●
 
 ・応募は「絵画の部(版画も含む)」
「書写の部」の2部門です。
・テーマは自由です。
・いずれも未発表の個人の作品に限ります。
・対象は小学校1年生~6年生です。

● 応募の規格について ●

(1)絵画の部(版画を含む)
①四つ切またはB3サイズ以内。
②版画は四つ切またはB3サイズか、
 作品が小さい場合は、このサイズの
 台紙に貼る。
③水彩絵の具、パステル、クレヨンで。
 
(2)書写の部(習字)
①文字数は自由です。左に学年・氏名があること。
②用紙は半紙に限ります。(作品に学校名や学校印などがないようにしてください。)
③作品(半紙)を台紙(白色の四つ切画用紙)に貼ってください。↓



● 審査及び入賞について ●

(1)審査基準
  ① 感性豊かに、たのしく、美しい作品
      ② 心がこもって、創意、工夫をこらした作品
      ③ 明るく、伸び伸びしている作品
      ④ 個性的で、子どもらしく生き生きしている作品
      ⑤ 自然や人を思う心などが表れている作品

     ※ 書写は、筆運び(止め、はらい等)を正確にする。
  ※ 応募票に、作品についての思いを記述してください。


(2)設定する賞

   MOA美術館奨励賞、高槻市市長賞、高槻市教育委員会賞、MOA議員連盟賞、(財)高槻市文化ス 
  ポーツ振興事業団賞、産経新聞社賞、産経新聞厚生文化事業団賞、大阪21世紀協会賞


(3)MOA美術館奨励賞の扱い

 各会場のMOA美術館奨励賞(絵画1点、書写1点)は、当美術館で審査をし、入選以上の作品は令和7年1~2月に静岡県熱海市で開催予定のMOA美術館児童作品展全国展に出展し、終了後返却いたします。

□主催  (財)エム・オー・エー美術・文化財団(MOA美術館)
      「MOA美術館高槻児童作品展」実行委員会 
      
       〒 569‐1123
       大阪府高槻市芥川町3丁目6-24
       MOA高槻センター内  作品展事務局
      

□後援  文部科学省・外務省・農林水産省・厚生労働省・社団法人 日本PTA全国協議会・社団法人 日本子ども会連合会・公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟・全国新聞社事業協議会・社団法人 日本美術教育連合・財団法人 海外日系人協会・全国連合小学校長会・大阪府・大阪府教育委員会・高槻市・高槻市教育委員会・(公財)高槻市文化スポーツ振興事業団


□個人情報について

応募者からの個人情報は、MOA美術館児童作品展に関する連絡・発表・通知・発送・案内等以外には使用いたしません。

□その他

・ 応募作品は、すべて返却させていただきます。
・ 入賞作品は、公式ブログにてWEB紹介します。応募票も掲載いたします。
・ 今年度も、表彰式はございません。
 













3月27日に、MOA美術館全国児童作品展の書写の部で文部科学大臣賞を受賞された日吉台小学校4年、明石和奏さんとお父様と一緒に、高槻市役所にて市長への表敬訪問に帯同させていただきました。
 市長、市議会議長、教育長同席のもと、市長より、「お姉さん方に引き続いて、文部科学大臣賞を受賞されたということで、大変名誉なことだなと思いますし、MOA美術館の児童作品展がもうまさに高槻のためにあるような(笑)。その分、一生懸命努力された甲斐があって受賞されということもありますから、その努力の心をこれからも忘れずに精進していただければ幸いです」とのお言葉をいただきました。
 和奏さんは緊張して話されなかったが、お父様より「姉たちがこれまで受賞してきたことにこの子なりに、プレッシャーを感じていたみたいで、賞をいただいた時もはじめはあまり実感がなかったんだと思いますけど、だんだんと実感が湧いてきて、めちゃくちゃ喜んでいます。」と和奏さんの様子を伝えられました。

 「愛と勇気」の書からも、市長方も愛と勇気をもらえる作品だと評価され、お父様も練習時や賞をいただいたことについて、「同じ字を教室の皆に描かせるのではなく、本人たちが書きたい字を考えて、期間中、練習を重ねてきたが、和奏も課題を「愛と勇気」に決めてから、最低100枚は書いてきた。形にするには、弱い線や未熟な線とか、全国から集まった時に見透かされてると思うんで、子どもらしさというか、生き生きさみたいなものが評価されたのだと思います。全国の作品がずらっと並んでいて、よく賞をいただけたなと、本当に感謝しかないです。亡くなった妻も見守ってくれて、もらえたのかなとも思いました。」と話されました。

 今年も見ごたえのある作品が多く出品されていて、楽しく審査させて頂きました。特に市川さんの作品『摂津峡』では、本当に描きたかったのは、虫の王国だったのかな?と思える程自分と友達の周りの豊かな自然と共に生きる虫たちの姿が、くっきり鮮やかに、足の一本々申し分のない正確さで描かれており、とても低学年の人の描いたものとは思えない、光と空気と温度まで感じさせる表現でした。
 また、田代さんの『待ちあわせ』は、期待と不安という主題を、見事に色彩と模様に反映させ、浮遊する光る時計というモチーフや、様々な豊かなイメージを散りばめていて、自分の絵を構成しようとする強い意志を感じました。これは、中学生でもなかなか達成困難なことなのです。
 毎年、この機会に良い絵とは、何なのか?絵を描くとはどういうことなのか?改めて考えさせられます。はっきり言えることは、何よりも、描きたい気持ち、伝えたい気持ちが強ければ強い程集中力が高まり、高い観察力を生み出す。それは、あなた達も、巨匠たちも同じなのだ。ということを突きつけられました。貴重な機会を、ありがとうございました。
 今回の作品の評価ですが各学年らしい作品が多い中、小学2年生とは思えないほどしっかりと構成(こうせい)もとれて色あいも考えキャンプに行って楽しかった事が生き生きと見る人に伝わる作品に出会いました。
 低学年の作品で妖精(ようせい)がひまわりの中で遊んでいる夢のある絵、高学年になると自分の感情を複雑(ふくざつ)な色に表現することが出来、凄いなと感心しました。
 細かい作業の切り絵を切っている自分を描いた絵は面白い発想でした。どの作品もですが感情を絵に表すことはとても難しいことですがしっかり伝わりました。小学校の授業で取り組んだ作品は各自の個性が出て色がとてもカラフルで綺麗(きれい)でした。来年も力強い作品に出会えることを楽しみにしています。
    心豊かに育ちますように!
 そんな願いをこめた児童作品展。 その書写審査に臨み、児童皆さんの成長の過程に触れる機会をいただきました。
 出品くださった皆さん、ありがとう! 
 低学年の作品からは、元気さと同時に、筆を持つことの 楽しさが伝わってくるものもあり「よく集中して仕上げたネ 」と好感度がupします。
 高学年になると運筆の基本はもとより、しっかりと練習ができ、形が整い、思いの伝わってくる作品が出来てきます。姿勢を正して机に向かう様子が目に見えるようで、 頑張ったなあ!と頼もしく思えました。
 書写を通して確実に注意力、集中力がつき、美的感覚も育っていきます。
 どうぞこれからも書写の面白さを見つけ出すことを楽しみながら、心豊かに成長していってください。
 活動できる日々となり作品にも大きな変化がありました。
 手書き『文字』には、不思議な力があるのだと再確認させてもらう心弾む審査となりました。
 作品からは、元気に思い切りよく、でも色々なことに気を付けながら集中して書いている姿が伝わってきました。学年に適した課題でしっかりとした運筆・配置で書かれた作品が選出されました。
 今後もいっぱいの『字』 を、みて、憶えて、書いて心弾ませて作品に挑んでほしいです。
今回の審査を終えて、次の作品への期待が大きくふくらんでいます。