僕の母は甲状腺未分化がんで亡くなった。
発覚から1年半でこの世を去った。
未分化がんと分かった時、インターネットなどで調べても基本的な情報しかなく、ブログなどで同じ病気の方の記事を見つけて少しでも情報を集めようとした。
…現時点では未分化がんの根治は難しい。
それが、調べてわかった結論だった。
発覚時の状態で個人差はもちろんあるが、どんなに長く見ても3年以上を期待する事すら難しいと知った。
実際、母は1年半だった。
極めて難しい病気とは伝えていたが、余命宣告は出来なかった。
人はいつか必ず死を迎える。しかし、その瞬間がいつなのかは死ぬまでわからない。
例え長くはないとは知っていてもその日がいつなのかはわからない。
母が亡くなって9ヶ月程になる。12月14日それが母の命日だ。
今振り返ると余命宣告した方が良かったのかもしれないと思う事もある。
まだ64歳だった母。性格的な事も思うと、母と死ぬ事…死ぬ日を話す事は出来なかった。
最後まで治そうと思っていた母。倒れて意識をなくし、その10日後に亡くなったから。
別れの言葉もなにもなかった。
もし自分があと少しで死ぬと知ったら…何かを伝えたい人はいなかっただろうか?
何か言いたかった事はなかっただろうか?
今になってそんな事を思う事がある。
もし今、大切な誰かが未分化がんになってしまった方がこのブログを見たら、僕は伝えたい。
残念ながらこの病気は治らない。極めて死を受け入れざるを得ない病気です。
進行も早く、いつ体調が悪化するか分からない。
決して時間は無い。
だからこそ残された時間を大切にしてほしい。
大袈裟なくらい、動けるうちに出掛けてほしい。
会いたい人に会い、行きたい場所へ行き。
伝えたい事を書き残すなり、録音するなりしてほしい。
そのくらい早いのです。転移が出始めれば進行スピードは日に日に早まります。
脳に転移があれば、言語障害が出る事もある。認知障害が出る事もある。
治療の効果は個人差はもちろんあると思うが、それでも生存期間は決して長くは無い。
甲状腺未分化がんはそんな病気です。
ちなみに床屋だった母は亡くなる1ヶ月前が最後の現場仕事でした。