もぁらすの遊び場 -5ページ目

 

 

 

月曜定例会議。

 

 

 

いつもと変わらない日常。

 

 

仕事が優先順位の一番にある俺にとったら、成果を示す場のこの会議が一番満足のいく時間だったはずなのに。

 

 

 

胃がもたれているのか、なんだか内側がざわついていて落ち着かない。

 

 

 

 

 

本社について、会議室に入る。

 

 

転勤中の身だから、荷物が多く、いつもの場所に荷物を一旦置いて一服のため非常階段に向った。

 

 

 

 

喫煙スペースは、喫煙者の俺でもうんざりするほど煙がすごく、せっかくのスーツに濃度の高い匂いが付くのが嫌で、俺は携帯灰皿を手に扉を開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには、当然誰もいなくて

 

 

俺は咥えた煙草に火をつけた。

 

 

 

 

 

 

 

もう、思い出さないかと思っていた記憶。

 

 

実花とほかの女の違いって何だったんだろう、と景色に目を向けて目を細めた。

 

 

 

 

 

 

都合も、良かった。

 

タイミングも、良かった。

 

自由もくれた。

 

 

 

 

 

俺が仕事に没頭できるよう、あいつは上手く俺の女を立ち回ってくれていた。

 

 

 

 

 

欲しいものも言わない

 

束縛もしない

 

余計な詮索も、しない

 

 

 

 

面倒じゃない女だ、ってのは最初からわかっていたことだったけど

 

 

 

 

 

それでも、ずっと一緒に生きていくのはあいつなんだと思ってた。

 

 

俺が年をとって、

 

人生リタイヤするまで

 

 

 

 

俺の心の支えになる女だ、って思ってたんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

カンカン、と音が近づいてきて、

 

俺はその音に顔を上げる。

 

 

 

 

 

一瞬目があって、俺はその視線に攻撃的なそれを返す。

 

 

 

 

「お疲れ」

 

 

 

あー、かっこわるい

 

 

 

 

 

 

「余裕、っすか」

 

 

「何が?」

 

 

 

はっ、何が?

 

 

 

 

 

「別に」

 

 

 

 

俺のそんな声もきかないうちに、扉は閉まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

散々、社内の女を食い散らかしてきた罰かもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

自分のものだと思っていた女が、知っている男に抱かれてっかと思うと、また胃が重くなる。