P そうですよねー。ライオンキングは観ていて、子供からおじいちゃんおばあちゃんまで、幅広く感動できる舞台だと思いますけれど、ハイエナをね、やってらっしゃってほかにやりたい役とかってあります?
S そーですねー。やっぱりライオンキングのなかで言えば、まぁスカーですかね。おじさんの。悪役なんですけども。はい。スカーやりたいです。
P スカー。
S 悪役全部やりたいですね。はははは。
P ライオンキングって、ハイエナもなんかちょっと悪役っぽい?
S そうですね。悪役っていうカテゴリーに入るんと思うんですけど、ハイエナたちたぶん本人はけして自分たちが悪だとは思ってなくて、本能のままに食べたいから食べる、やられたからやり返したいっていう、その本能のままにやっているけどうまくいかなくて、やっぱり勝てなくてっていうちょっと憎めないところもあり、自分たちが悪だとは思ってないはずです。
P あー、そうなんですね。
S 自分はそうやって演じてます。
P ごめんなさい。なんかこうわたしやっぱりちょっとダーク系というか…
S ははは。まぁダーク系なんですけどね。
P 悪役っぽい感じの目線で見てました。
S やっぱそうみえてもいいと思うんですけど、演じる側としては自分たちが悪いんだっていう風に思っちゃうと、またそれはそれでなんていうんですかね、余計なっていう言い方は変ですけど、必要以上に強調しちゃうことになっちゃうので、観たお客さんが結果 あぁ、あの人たちは悪い人たちなんだっていうのを感じてもらえれば…そうですね。
P いいかな…
S 馬鹿とか面白い役とかするときも、そうですね、笑わそうとは思ってないですね。笑われようと思ってやらないとリアルじゃなくなってくるとこら辺が…
P うーん。役作りのこだわりとかって、その辺になんか韓さんはあるような気がしますけど…
S そーですかね。まぁ役者さんによって役作りっていろいろあると思うんですけど、そこに、その役に向かっていく人と引き寄せる人とそれを通す人と、いろいろいると思うんですけど、自分の場合はどうですかね。ときと場合によってですかね。わかんないですね、ちょっと難しいですね。どん、まぁこだわっている点っていうのはあるにはあるんですけど、あんまりこだわり過ぎるとそこしか見えなくなっていくので。いろんな視点で常に考えることは、お客さんが観たときにどう感じるかを大事にしようとは思っています。で、またキャラクター個人を大事にするんじゃなくてやっぱ伝えたいことはその作品の内容なので、いかにその作品の内容が伝わりやすく、そこにそのキャラクターがかかわっていけるのかっていうのを考えながらやっています。
P ライオンキングはどういうことを伝えたいと韓さんは思って舞台に立っていますか?
S 何年もライオンキングやっているんですけど…
P えぇ。2004年からですもんね。
S 2004年からずーっとやっているんですけど、そうですね、やっぱり一番大きいテーマっていうのが、生命の連環ってあって、そのーとにかく命はめぐっていく。っていうのが大きいテーマだとは思うんですけど、個人的にはミュージカルになったこのライオンキングっていうのは、そのー黒人たちが最初 主要キャストでやってらして、2幕の頭でアニメーションだとその歌はないんですけど「ワンバイワン」っていう歌があって、そういうアパルトヘイトの自分たちが虐げられた、そういう虐げられてても自分たちは最後に勝つんだっていう歌を歌っているんですけど、ここら辺ですごくライオンキングがリンクするっていうのが、自分たちのアイデンティティをしっかりもっている人たちと、それを見失ってしまったシンバを導いていく。そういうところで自分探しというか、自分が最後はどうなって、どこから来てどこに行くんだっていうことを気づかせてくれる。そんな結構深いテーマもあるんではないかと…個人的な解釈ですけども。はい。でもやっぱりまぁ大自然の法則であったり、その生命はめぐるっていうところは、やっぱりもう観ててもはっきりわかるテーマなんで、またそういう深いところも自分なりに観ていくと楽しいんじゃないかなぁっていう風に思ってます。
P そんな思いをもっている俳優さんたちが、毎日舞台に立って、思いの集結ですよね。ねー。これからまだまだライオンキングはロングランで…
S はい。12月18日まで。
P 続いていくと思いますので。夏休みももう盛り上がったんじゃないですか、舞台。
S そうですね、すごかったですね。子供たちも、はい。ハイエナが出てきた瞬間、泣き声が…
P 「うぉー。こわい」って。
S はははは。「うわー」って。
P やったですよね。それはそれで。
S やったですね。よし今日泣かせたって。
P まだまだ続いていくので、素晴らしい舞台を北海道に提供していただきたいと思います。
S はい。よろしくお願いします。
P ありがとうございました。ライオンキングにご出演中の 韓 盛治さんでした。
素のソンチさん、柔らかいお声で 個人的にはさらに好みの声でした。
短いけど、深いです。
聞いてたら、カテコのときの晴れ晴れとした笑顔を思い出しました



