靴磨き
靴というものに興味を持ち出して早10年近く。
初めは合皮のものや何の革か分からないものを買ったりもしていましたが、最近は製法と革質もじっくりみます。
やはりいい革のものは差が歴然です。
「オシャレは足元から」
といいますが、どんなに高い靴も手入れをしないとダメになります。
靴を磨くのは他人からの目を意識するとともに自分の楽しみという部分でもやり甲斐があります。
これは全く磨きをかけていない物です。
通常の栄養クリームを塗っている状態。
そしてこちらがワックスを塗り、ハイシャインしたもの。
先端から徐々にツヤが出ているのが分かると思います。
見た目の美しさとともに、急な雨などの水から守ってくれる効果もあります。
ただ、靴好きの方の中にも磨くのはどうも面倒臭いからやらないといった方は少なくないようです。
その気持ちは分からなくないですし、最初の頃は上手くいかない事もあります。
というわけで、今日は超初心者のための楽なハイシャインを書きたいと思います。
まず、靴に軽くブラシをかけてホコリを落とします。
次にいらない布にクリームを少量とり、全体に塗る。
これが終わったら一晩放置。
翌日になったらワックスを塗っていきます。
昨今、ネットで靴磨きと調べたらたくさんやり方は出てくると思います。
そのほとんどに書いてあるのが、水とワックスを交互に塗っていくという方法。確かに間違いではないですが、初心者のうちにこれを真似すると水の与えすぎになってしまう事もあります。
真っさらな状態から輝かせる為には結構な量のワックスを用います。なので毎回水を含ませると多すぎてしまいます。
そこで失敗を少なくする塗り方です。
まず夏場は部屋のエアコンをあまり下げすぎない。冬場はストーブを。
何言ってんだと思いますが、これ重要です。
そして、布にワックスをとり少量ずつ靴に塗っていきます。
このときの布ですが、伸縮性のあるものとないものが売られていますが、最初は布地店に行って両方買ってどちらが合うか試してみてください。
ワックスを3回くらい塗ったらあとはコーヒーでも飲んでほったらかしておいてください。
10分くらい経ったら布のワックスが付いてない部分で靴の表面を軽く磨いて下さい。
そうすると曇っていた表面が摩擦熱でクリアになりツヤが出てきます。
靴全体にワックスを塗るのはこれだけです。
後は同じ事をつま先からサイドにかけて7・8回繰り返してください。
そして下地ができたらやっと水をつけてワックスを塗ります。
皿に水を入れ、小豆くらいの大きさの水滴を指先で触り、布に水を含ませます。
そしてワックスと混ぜ合わせて靴に塗っていきます。
結果的に水を使用するのは最後の2・3回だけです。
これで靴に塗るワックスの量と時間が短縮できます。
ポイントは「あまり熱中しすぎない事」と「ほったらかしておく」です。
今まで靴磨きが上手くいかなかった人はぜひ試してみて下さい。
もう一つ、ワックスで磨くほかにクリームで色を変えていくという楽しみがあります。
これは染色ではないので一日では難しいですが、時間の経過と共に自分好みの1足に仕上がっていく面白さがあります。
下は何もしていない状態で上は黒のクリームだけを入れて数ヶ月経ったものです。
全体の色のトーンが落ちていて、トウから徐々に黒のグラデーションになっています。
このような感じで濃い目のクリームを重ね塗りするとアンティーク調に仕上げていくことも可能です。
上の何もしていない状態の物とは明らかに違いが見られます。
独特な深みのあるボルドーになり、全体の鈍い光沢とトゥの鋭い輝きでエレガントさが際立ちます。
今回は初めてでもできる簡単靴磨きを掲載しましたが、コレは初歩の初歩なので個々のスタイルに合わせた独自の磨きをあみ出してみて下さい。



