抗ガン剤をやっている最中、白血球やら血小板やら数値がガンガン下がってしまうので、食道などにカビが繁殖しないように抗菌の飲み薬が処方されます。
くすんだオレンジのどろどろのシロップです。
私の第一次白血病大戦での大敵は、マルクとファンギゾンいっても過言ではありません。
基本、吐き気は人よりも弱かったと思いますが、
ファンギゾンが毎食くっ付いてくるので、
見るたびに気持ち悪いのがこみ上げました。
非情です。
「みんな飲んでるんだからモイモイも飲めるよ!がんばれ!」というスポ根体質の母に何度キレたことか。
あったまきて、ピンクのアレを壁に投げつけたこともありました。
ガーグルベースっていうらしいです。
吐くときとかうがいとか、常時そばにあるピンクのプラスチックの三日月型のあれ。
小児科では、ファンギゾンの味を変えるフレーバーを出してくれました。毎食、母がそのフレーバーとファンギゾンを混ぜて用意してくれました。あまりに飲めないので、苦肉の策です。
以降、モイモイは青りんご味とうたわれるものを受け付けなくなります。
ちなみにオレンジ味はもはやファンギゾン味で、あまり掻き消してはくれなかったので即却下でした。オレンジ色が見えないように、カップにピンクのビニールテープをぐるぐる巻いて、もいもい専用ファンギゾンカップを作りました。なんの騙しにもなりません。
とにかく、ピンクテープカモフラの青りんご味のオレンジ色のどろどろの液体がこの世のものとは思えませんでした。
匂いは消せませんので、もうとうとう目もぎゅっと瞑り、鼻は薬を飲み終わってお茶をガブ飲みするまで摘みっぱなし作戦になりました。
これ、弱ってるときや熱が出てるときでも当然1日3回付いて回ります。なんなら吸入器とセットです。
アメニモマケズカゼニモマケズ、ファンギゾンニマテケマケテマケテ…負けっぱなしでした。
思い出しても憎らしい!

笑
私は病気が憎らしいのか薬が憎らしいのか、
当時は同意義だったのか…
長いので、⑤に続けます。その2