たまーに思います。
この人と出会ってなかったら、
今のわたしはいないだろうなぁって、
思われたいというか、
誰かの人生の重要登場人物になりたいなーみたいな。コミックスの、続刊の2、3ページ目の人物紹介に顔つきで名前が挙がるような。
そういうこっそりと爪痕残そう的な発想をするようになったのは、昔友だちを亡くしたことが発端かもしれません。
同じ病室だった同い年の男の子。
私は一足先に白血病の化学療法を終え退院し、療養期間を経て、学校に通いだした頃のことでした。
梅雨の時期だったか、
雨がしとしと降ってきそうな、そんな日でした。
もう15年も前のことです。
一緒に帽子をかぶって点滴をつけながらゲームをしたこと。空手をやっていたんだ、またやるんだと言っていたこと。カーテンの向こうで泣いていたこと。帽子を取っている彼を見ると、私が1人のときに鏡で見る自分にそっくりで、髪が抜けてステロイドで丸くなった顔が、白イルカの双子のようでした。
棺で眠る彼を見て、わたしは思いました。
あぁ、わたしはきっとたけちゃんを忘れることはないだろうなぁ。
大人になっても、覚えていると思うなぁ、と。
なぜ、私は大人になれるのだと勝手に思えたのかは置いておきますが、たしかに強く思いました。
はたちの年、ひとりでお家のすぐそばまで行って手を合わせました。
さすがに玄関のチャイムを鳴らせませんでした。
たけちゃんは、わたしのターニングポイントに出合わせた、重要登場人物なのです。2人で撮った写真は一枚もないけれど、けっこう顔も忘れないものです。た、たぶん。σ(^_^;)
人に話したことはないですが、ひとりで持っておくにはもったいない思い出ですので書いてみました