一応、どういう法案になったか、フォローしておきます。
騒がすだけ 騒いで 「努力規定」という骨抜き法案になりました。
結局、一緒か?
時間を無駄に使ってしまったようですね。
金融機関は、返済猶予に応じるのでしょうか?
亀井さんから いじめられた感覚があるとすれば
逆効果に?ならなければいいのですが。
第1回「亀井『モラトリアム』の結末─1」(2009/12/03)
前田 裕之
日本経済新聞社解説委員
次から次へと押し寄せるニュースの波。膨大なニュースに意識を奪われているうちに時間だけが経過していく。そんな時間の流れを少しだけ変えてみませんか? このコラムでは、話題の経済ニュースをできる限り視角をずらしながら読み直し、「どんな意味が隠されているのか」を吟味していきます。第1回目は亀井静香郵政・金融担当相にスポットを当てます。
政権交代、虚像膨らむ
民主党と連立を組む国民新党代表から入閣した亀井氏が政権のかじ取りを大きく左右しています。鳩山由紀夫内閣の閣僚の中でも注目度の高さは1、2を争うと言ってよいでしょう。
きっかけを作ったのは「中小企業金融円滑化法」です。亀井氏が中小企業向け融資に国が介入する構想を「モラトリアム(返済猶予)」と呼んでいたこともあり、金融関係者の間では「中小企業向け融資の回収が凍結される」といった極端な憶測まで流れました。資本主義経済の下で、銀行の融資残高の約7割を占める中小向け融資の回収をストップさせる政策などあり得ないはずですが、政権交代直後の高揚感と不安感が入り交じった空気の中で「亀井モラトリアム」の虚像が大きくなったのかもしれません。
法律の中身を精査してみましょう。「中小企業金融円滑化法」の名前の通り、「モラトリアム」とか「平成の徳政令」と呼ぶような過激な内容ではありません。中小・零細企業や個人が借入金の返済を待ってほしいと金融機関に申し出たとき、金融機関に返済条件の変更にできる限り応じる「努力義務」を課しています。返済条件の変更とは金利の負担を減らしたり、返済期間をのばしたりするなどの措置を指します。「努力義務」は文字通りの意味なので、相談の結果、条件変更に応じるかどうかを最終判断するのは従来通り金融機関です。
ここで「従来通り」とあえて書いたのには理由があります。ある銀行で法人部門を担当する部長は「借入金の返済が滞る以前に取引先の異常に気づかないようでは一人前の金融マンとは言えない。これまでも資金繰りが厳しくなった中小・零細企業や個人の相談にのってきたし、条件変更の要請にも応じてきた」と言います。法律に条文が書き込まれた重さはあるにせよ、新しい商慣習が生まれるわけではないのは確かでしょう。金融機関が「これまでも条件変更に応じてきた」のだとすれば、法律ができても従来以上に中小企業や個人が救済される余地は少ないとの見方もできます。
