彼は私のわがままを嫌いと言った。私は直そうと思った。理想の彼女になりたかったからだ。
彼は私に何を求めているかを考えた。彼は私に何を望んでいるのかを考えた。私は肘掛椅子に深くまで座り込みいつものようにぼんやりとただ意味もなくスマートフォンをかたてに暇をつぶす。彼にとって私は必要なのか。私にとって彼は必要なのか。そんなことを考えてしまう毎日の中で彼だけは私を必要としてくれている気がした。会いたいと願っても会えない現実とベットで横たわった時の、あの眠たくないのに眠ってしまう現象。私は彼の名前を呼び、彼は私の名前を呼び、そして2人で眠りにつきたい。そして夢の中では、私の気持ちを、彼の気持ちを分かってあげたい。わがままを言ってもそれがわがままじゃないよと言って欲しかった。夢の中で彼に会うと彼は私を抱きしめてくれた。彼は私の存在意義だ。私は心の病気の事も身体の事も家族の事も話せるのは彼だけだからだ。彼は優しく大人になった。彼は体も心も大きくなって私を守ってくれていた。そしてそれは夢なのかもしれない。彼は私に言った。

















愛しいと。