左手はポロシャツをめくりあげ、胸の敏感な部分を転がし、ジーパンと下着を膝まで下ろし、右手で男性としての快楽をむさほっていました。
いつもしている本気の一人遊び。
僕は、いつ誰に見られるかも知れない環境で、
そしてすでに存在する二人のギャラリーの前で、その遊びの虜になっていました。
(初対面の同性の前でこんな見せ物にするなんて……ひどい)
(お願いだから、こんなとこ見ないで)
(年下の男性の前で……なんて惨めなの)
僕は熱のこもるボックス内で、言葉で被虐感を煽りながら刺激を与え続けました。
ガラス越しにお二人の姿が目に入ります。
二人は言葉を交わしながら、時折大きなアクションで笑っています。
会話の内容は僕の耳には届きません。
でも僕の中では……
(きっと……こんなはしたない僕を二人で笑い者にしてるんだ。
二人で罵倒し、汚い言葉を吐きかけてるんだ)
そんな妄想を膨らまし、さらに左手を激しく動かし、右手で熱くなった部分をいたぶり続けました。
誰かに見つかったら、もう終わりなのに……
なんで僕はこんなに……
視界がボーッとなり、ガラス越しの二人の姿が白いモヤの向こうに
僕はどんどん、自分だけの世界に深くに溺れていきました。
(バンバンバン!)
不意に現実に戻す騒音が……
「出ておいで。」
それはご主人が様が僕を現実に戻す合図でした。
「続きは車でね。」
そこには、ご主人様の満足そうな笑みを浮かべた顔がありました。