恋着、横着、漂着 遊び盛りゆるゆるのびのび60代

恋着、横着、漂着 遊び盛りゆるゆるのびのび60代

2年早く退職して機能と効率のタガを外すことが出来ました。
人生をゆるゆるのびのびと楽しんで味わって行きたいと思う60代です。

 昨日の夕方午後4時半ごろに同好の士宅へ伺い、近くのヨークマート店内の「ふれあいコーナー」で駄弁った。

 コーナーには、セブンイレブンに置かれたものと同じ淹れたてのコーヒーメーカーがあり、注文できる。

 代金と引き換えに受け取った佳那晃子さんの写真集は、その場で包装を解き、ほんの少し、目の保養をし合った後(笑)、話はお互いの気分任せで、迷走しながら進む。

 

 共通の話題は、実に他愛のないものだ。

 「スペースコブラ」、「ゴクウ」とその原作者寺沢武一のこと、寺沢はテレビでクリントイーストウッドの吹替えをしていた山田康雄の独特の言い回し、セリフの調子に触発されて「コブラ」のキャラクターを進行増幅させていったこと、つまりは山田康雄という俳優の存在感と影響力の大きさ。

 諸星大二郎の作品の群の特異性、それらは一体、作者自身によるフィールドワークによるものなのかどうかという疑問。かつて隠れキリシタンが多く群馬県のあちこちに潜伏していたという史実があり、あの「奇談」の物語が今や説得力と現実味を帯びて来ていること・・・。

 かつてのアクションスター スティーブ・マックイーンの等身大フィギュアが池袋パルコにあり、当時、二人ともそれを見た記憶があること、映画「大脱走」のこと、あの映画の他の俳優たちにまつわるあれこれ。

 

 メジャーリーガー大谷の図抜けた才能と実力、はたまた往年の名選手たちのこと。

 

 まあ、話題は縦横無尽と言うべきか、それとも支離滅裂と言うべきか(笑)、いずれにしろ、ほとんどの話題に対して、お互いの

熱中度はほぼ同じなのだ。

 よくもまあ、これだけ一致点があるものだと思えるほどで、実に多岐にわたっての同好の士なのである。

 

 夕方の4時半過ぎに駄弁り始めて、気づけばコーヒー一杯だけ、夕食も摂らずに夜の9時過ぎになっていた。

 さすがに「そろそろ引き上げますか」となったのだが、建物を出れば、この時間帯でも依然として蒸し暑い。

 しかし、何とも心が軽い(笑)。

 

 で、そんな心地よかった駄弁りの時間をと帰りの電車の中で短歌にしてみたくなった。帰宅後も練り直してみて、結局、今朝、とりあえず納得できるものがひねり出せた。

 

 時忘る 同好の士との語らいは 蒸暑下の清涼剤なるや