クロアチアに来てから1ヶ月半が経った頃、リーグが始まった。



日本リーグは土日に試合が行われるため、木曜には試合会場のある都道府県に移動し、万全の準備を行う。

がしかし、ここは海外。クロアチア。
試合当日にバスに揺られながら試合会場へ向かい、長いときで6時間ほどのバス移動もあり、乗り物酔いに弱い私は随分悩まされていた。


到着してからも、50分ほどのウォーミングアップで試合開始。
割り当て練習なんてないの?と、監督に確認したが、そんなものはないと笑いながらロッカールームへ返された。

今まで試合前の練習でくたくたになるほどだった私には、相当な覚悟が必要だった。



ここは日本ではない。
ここでのやり方を身に付けるしかない。





そんな思いで試合に飛び込み、案外といける自分にびっくりしていたのを覚えている。




日本にいた頃は、練習や準備に多くの時間をかけ、そして費やした時間の量で満たされていたように感じた。

もちろんそれで勝てるならばやり続けなければいけないこと。

でも、準備にとらわれすぎて、大事な部分を見失っていたことに気づいた。


外国人はどちらかというと、”勝てばいいんでしょ?”っていう感覚。


自信たっぷりに自分の意見を尊重するのは、ヨーロッパの文化だと思う。

日本は諸国だから、調和する生き物が住んでいる。
自分の主張より、仲間との輪。
だから人と比べたり、人の目をとても気にする。
私もその典型的なひとりであった。


日本人は完璧なのに、心配事がほんとに多い。

そんな自信たっぷりのグループの中にいる自分が恥ずかしくなった。











そんな中でも試合は毎週続き、バレーボール以外に学ぶことが本当に多くあった。






日本のときは、こうだったから。
日本であれば、こうするのにな。




そんなことは日本を離れる時にぜんぶ置いてきたのが正解だった。



日本では味わうことのできないものを、どれだけ吸収できるのか。
そことの勝負しか考えていなかった。


どれだけクロアチア人になれるか。
物真似は、私の得意分野である。