spoiled child -2ページ目

ニセ医師

このネタはちょっとすごいですよね。


ニセ外科医、8年間だます

医師免許がないのに8年間も病院などに勤務し医療行為をしたとして、警視庁生活環境課は6日、医師法違反(無資格医業)の疑いで、東京都目黒区の山城英樹容疑者(33)を逮捕した。実在する女性医師の医籍番号を使って医師免許を偽造、20カ所以上の医療機関で働いていた。縫合手術を含み、大半の医療行為を行っており、患者の評判は良かったという。年収2000万円、スポーツカーを乗り回していた。


素人が一ヶ月やそこら医者になりすましてるんじゃなくて、8年間もバレずに過ごせてた。それも20の医療機関が見抜けずに雇ってたっていうんだからこの人相当腕がいいか、医師免許の扱いが相当適当なもんなのか。本当は定時制高校卒なのに、「慶応大学医学部卒業、北京大学留学、ドジャースチームドクター経験あり」と大げさな経歴をねつ造して、それが8年間も通ってしまう。ハッタリも突き通せればやれてしまうもんなんですね。
あれだけ難関といわれる医師国家免許をこれほどルーズに扱う、医師雇用現場のチェック体制が滑稽である一方で、ものすごく怖さを感じさせますね。ド素人に腹とか切られた日には...
そういうことが、かなりわずかな可能性とはいえ現実的にありうると思わせてしまった、相当ショッキングな事件です。
まあでもこの人は内科、外科の問診専門でやってきた人で、実際手術行為に関わることはなかったようですが、患者からの評判も概ね良く、わざわざ指名する患者までいたとのこと。
ちゃんとした医療教育を受けていなくても相当できる人なのかと思わせますが、例えば総合病院の内科なんか行った経験思い出せば、当たり障り無いこと言われて、薬出されて終わりってケース多かったな。よっぽど専門的なことを求められるような状況でなければ、場数をこなせばいくつかの対応パターンを身につけられるもんなのかも。
お年寄りの患者なんかは診察よりも、自分の話を親身になって聞いてくれる先生の方が時に気に入ったりするもんだったり。
いい医者って何なんだろうか。

ホワット ア アメージング デイ

いやいやJリーグ最終節、計算上は5チームに優勝の可能性が残っている中での試合となりましたが、無情な結果になりましたね。
首位で最終戦を迎えたセレッソ、エース西澤の気持ちのこもった2ゴール(このレベルのプレーなら代表復帰させるべき)でリードし優勝をほぼ手中にしながら、ロスタイム直前に同点ゴールを食らいガンバの棚ぼた優勝。セレッソはたった2、3分で首位から5位までたたき落とされましたよ。西澤は似合わない金髪にまでして今シーズンに賭けていたのに何てむなしい結末。

しかし最終結果を見れば外国人が質の高い働きをしたチームが上位に来てますね。
たとえばセレッソなんて、これまでは攻撃力に比重がかかりすぎて、3点取っても4点取られて負けてばかりだったチーム。それが中盤の底にファビーニョ、リベロにブルーノ・クアドロスという選手がフィットして守備の不安点が見事に消し去られ、安定した戦いぶりで最後まで優勝を争った。最後の最後でクアドロスが出場停止となってしまった穴を埋められずに2失点して優勝を逃したあたりは依存度が高かったところをまざまざと示しているでしょう。
優勝したガンバにしても、アラウージョ、フェルナンジーニョ、シジクレイの3人がそろってAランクの働きをした。もちろん、遠藤、大黒、家長(逸材!)といった日本人選手のレベルの高さがバランスの良いチームを作ることを可能にし、終始安定した戦いぶりを可能にしたわけです。しかし外国人3人がみんなハイレベルの結果を残すのは希なことで、ここという局面をモノにする仕事をしたのも彼ら外国人だった。
優勝候補筆頭だったマリノスなんかはエース、久保が一年間全く計算がたたなかったことはすごく痛かった。なおかつ彼の不在を埋めるFWに物足りなさがありましたね。アルゼンチン人のFWはろくに試合に出ずなんだかよく分からないうちに帰っちゃったし、アンジョンファンは怪我で出遅れ気づいたらフランスに行って、その後獲ったグラウもピークを過ぎて。結局大島、坂田といった若手FWに重荷がかかりました。優勝を期待されるチームとしてはあまりに得点力が貧弱になってました。国際大会の多さがネックになったのは確かでしょうが、変なアルゼンチン人を獲って失敗したのがミソの付きはじめで、そのままリズム悪いまま行っちゃった感じでしょうか。

Jの外国人偏重傾向は必ずしも悪い事じゃない。勝つために、チームのどのポイントを埋める必要があることを把握し、それにフィットする選手をスカウトし適応させていくことはクラブの底力を試す要素でもあるから。セレッソが成功したのはチーム運営において立てたビジョンが上手く運んだからであり、ヴェルディが落ちたのはワシントンという大砲を手に入れても、本当に必要なところに必要な選手をあてがうことが出来なかったから。
クラブの金のあり無しを埋めるのもスカウティングの善し悪し。名古屋が毎年大金はたいて補強しても上手くいかなかったり、予算が少ないジェフや大分が健闘するのも面白さ。
金がないなら頭を使え、足を使え。安くて良い選手は世界にゴロゴロいるさ。

チンコ出してた人たち

紅白歌合戦の出場者が発表されましたが、一瞬目を疑う名前がありましたよ。

クドカンバンド「グループ魂」も出る


紅白って、何万枚と売ったり、NHKの番組出たりしないと出られないと思ってたら、いろんなステップ無視してこの人たちが出ちゃうって図が面白くて。
どこへ向かおうとしてるんだろ。

エアドラマーより

妄想から現実へ! エア・ギターから本当に音が出るシステムが完成

目には見えないギターを心の中で大音量で鳴らしていた“エア・ギター”界に衝撃的な革命が起こりました! なんと“エア・ギター”で本物のエレキ・ギターの音を出せるという、まさに画期的なシステムが開発されたのです!



エアギターって、弾き真似でイマジネーションかきたてるのがミソなのに本当に音出たら意味無いじゃん。
音なんて他人にゃ聞こえなくても頭の中でガンガン鳴ってんだよ。
音の出る出ないなんて重要じゃなくて、いかに世界に入り込んで、見てる側に共感させるまで説得力を持たせるのかが醍醐味なわけでしょ。

そんな機械、オナニー好きがダッチワイフプレゼントされるような虚しささ。

何故考えてしまうんだろう

今季のドラマはしっかりと見てるものは無いんですけど、TBSの「恋の時間」が視聴率が低いというので見てみましたよ。

よくありがちな熟年の恋愛+不倫もので、対象世代ではない自分にとっては当然のごとく感情移入も出来ずに「ふーん」というくらいの感想。とりあえず配役が良くないかな。
八木プロデューサーは最近こういうのばっかね。昔のようなコメディやってよ。

ドラマ本編自体にはピンと来なかったけど、エンディングテーマがすごくいいのでチェックしてみたらmihimaruGTでしたよ。
この2人と言えばちょっと軽めのダンスミュージックやってて、なんか変なオリジナルスポーツ考案してたりしていたイメージがあったけど、こんな直球ど真ん中のラブバラードなんてやるんですね。
ちょっと歌詞とか見たら、今の俺なら1コーラス半で泣けること請け合い。
なんで俺の気持ちが分かるのって...いやまだまだ青いね自分。いくつになっても心は中学生。

カズゴール

キタヨ~!俺達のキングが決めてくれたよ

カズ2発!豪州初ゴール/Aリーグ


かなり早い段階で結果を出してくれた。映像見たら典型的なカズらしいゴール。
一瞬でスペースを突いて飛び出し、落ち着いて枠に蹴り込む。
簡単そうに見えるけど、2点目なんて難しいよ。あとコンマ何秒ミートのタイミングが遅れてたらサイドネットに行ってるし。
こういうゴールチャンスでの落ち着きが今の代表FWにあればねえ。高原なんてあれだけの馬力で突破するのに、いざシュートとなったら、そんな外し方をする方が難しいってな感じのシュートミスするし。まあ高原のプレーしている舞台のレベルの高さは頭に入れていますけどね。
レベルの話をすれば、レベルの低いオーストラリアでゴールしてもねって冷めた見方する人間も多いとは思います。でもそれはナンセンスでしょ。こういう形の移籍で、うがった見方をする人間が多い中で、早いうちに目に見える結果を出したことが大きい。とにかく世界選手権前にちゃんとポジションを主張できるだけのものを見せられたことが大きい。少なからず商業的な移籍ではあるけれども、ただの客寄せパンダではないというところを内外にアピールできたことはカズ本人にとっても意味のあることでしょう。
サプリサ戦は開拓者として必至に走り抜く姿を目に焼き付けますよ。

土岐ちゃん

あれよあれよといううちにちょっとした大物になってしまったものです。


“声のCM女王”正体は土岐麻子


♪脱いだ靴下ポイとしない あなたの愛は嬉しいけどほらほらバイキンうつっちゃう

ってな感じの、アリエールのCMなんかが一番有名でしょうかね。今や5本のCMソングを担当してるその世界の売れっ子になりました。

多分同世代なはずの土岐ちゃんは、2年ほど前に解散したシンバルズというバンドの元ボーカリスト。自分も3度ほどライブに行ったくらいのファンでした。ちょっと聞いてなつかし渋谷系のおしゃれポップバンドに分類しちゃう人も結構いたとは思いますが、パンクやらピコピコ系テクノやら幅広くやってました。

リーダーの沖井さんはプロデュース一本でしょうか。流行った「NOVAうさぎ」の曲を手がけていましたね。それと上野樹里がひたすら「おはよう」とあいさつしまくるクリアクリーンのCMなんか、聞いて一発で沖井礼二の曲?と思ったらまさにそうで笑ったくらい。

あと高校時代毛の生えた程度にドラムをかじった身としては、矢野さんの手数の多いドラムはかなりお気に入りでしたよ。

そんなシンバルズは良くも悪くも大学のサークルの延長っぽい雰囲気のバンドでした。


その中でも土岐ちゃんは育ちのよさを感じさせつつもどこかつかみどころの無いキャラクター。彼女の歌声にもそういう部分がかなり出ています。特徴を一言で言えば「個性がない」。全然悪い意味じゃなくて、声に主張するところとかクセとかが全く無くまっさら。だからどんな曲にも溶け合っちゃうし、耳にスッと入って行っちゃう。彼女の「無個性の個性」は相当な武器ですよこれ。パターンが様々なCMの数秒のジングルに引っ張りだこっていうのも分かる。

主張しないことで埋没せず強さを持てるのは天賦の才能。なろうと思っても彼女にはなれません。


スターティングオーバー

散髪ついでに久々に髪の毛を染めてみたよ。

二十歳の頃は茶髪ロン毛で鳴らしてみた僕ですが、髪の毛傷めて毛根がボロボロになり、ハゲ化を恐れて止めました。あれからずいぶん経ち、さほどハゲもしなかったこともあり、先週はちょっと個人的にもダメージ受ける事実に直面することもあったりで、心機一転がてら染めてみました。

しかし思ったように染まらず。あんまり変わらなかった。やっぱブリーチした方が色がはっきり出るんだろうけど傷むからねえ。




高橋尚子勝ったねえ。

レース直前に故障を告白するのはやり方としてはかなり引っかかったのだけど、あの勝負どころでの爆発力を見たらどうでも良くなっちゃいました。やっぱり前半からガンガン行ってたシドニー前後のレースっぷりと比べちゃえば慎重すぎるレース運びの感もありましたが、それは年齢的な部分や故障の部分でああいう豪快なレースが出来ないところもありつつ、「負けたら選手生命の終わり」という危機感が最も失敗のリスクが少ない安全な走りを選ばせたというところでしょうかね。


しかし彼女の優勝インタビューのあのコメント、琴線に触れるものがありましたね。

自分が年を取った部分もあるかもしれないけど、気持ちに痛みを抱える人間みんなを揺さぶれる力のある言葉だったと思う。それだけの経験を超えてきた人の言葉だからね。クサくもなくストレートに届く。



「陸上関係なく、今暗闇にいる人や悩んでいる人、本当に一日だけの目標でも3年後の目標でも、
何でも目標を持つことで、すごく一歩一歩一日が充実すると思います。
どうか夢を持って、あの一日を過ごして欲しいと思います。

そして、あのー、小学校中学校の子ももちろんなんですけど、(私高橋と同じ)30代そして中高年の皆さん方も24時間という時間は皆さんホントに、平等に与えられたチャンスの時間です。
もう二度と来ないこの時間の一日の時間を精一杯、そして充実した楽しい日にして下さい。

今日は皆さんのおかげで、あたしはとてもいい日になりました」


自分は今真っ暗闇にいるとは思わないけど、ここ数年、糧にしてきた目標が限りなく100%絶たれていたことを最近知った。喪失感でいっぱいだし、正直どこを目指して走っていけばいいのか分からない。

ただ手探りでもどこかに向かって進んでいかなくては、ここで立ち尽くしてしまっていては、自分が終わってしまう気がして、当てなく何かにぶつかるまで進んでみようという感じです。

まずはスタートラインを見つけなくては。

それゆえにキング

格好いいオヤジの代表格といえばやっぱりキングカズだ。


初先発カズ、ワザ見せた/Aリーグ


Jリーグ発足当初、変なパーマ当ててごっつぁんゴールばかり押し込んでダンスしてた頃のカズは正直あんまり好きじゃなかったし、フランスW杯のメンバーに落ちたときも「まあしゃあないわな」と思ったものだ。

しかしそんなカズへの認識が浅かったのだと気付かされたのは2000年、当時所属していた京都パープルサンガからの退団劇だ。京都はその年J2に降格してしまったのだが、カズ自身の成績は必ずしも悪くは無く、得点ランクの上位に位置し、間違いなくチームの柱だった。降格したことで去就が注目されたカズの契約交渉で京都が提示したのは来季年俸「0円」の提示。戦力外通知だ。京都がそういう判断を下したのには理由があるわけだが、スーパースターであり、チームの柱であったカズに形式的ながらも「0円」という無の価値付けをしたことは当時ショッキングな話題として取り上げられた。

自分の給料明細書に「0円」と書いてあったらどう思うだろう。自分の残した結果が否定された気持ちになるかもしれない。残した実績が大きいほどプライドを傷つけられるものなのかもしれない。しかしながらカズは「恨みも怒りも無い。結果を残せなかった自分が悪いわけだし、自分を必要とする、燃えられる場所にいけばいい」と、冷静にそしてポジティブに語った。


そうなのだ、クールに振る舞い、当たり前のように日本のトップに君臨してきたように見えていたカズは、それまでのキャリアで何度となく苦渋を味わってきた人間だ。自分の力だけを信じ、単身ブラジルに乗り込んだときもサッカー後進国の、異文化から来た人間ゆえに理不尽な扱いもされた。退路を断って異国に来た人間が生きるためにはサッカーで認められるしかない状況、それを生き抜きで居場所を勝ち取った。

これがどれほどのものなのか、彼の後を追ってブラジルに渡った若者達の中で、彼のようにブラジルでトッププロとなり、かつ日本のナショナルチームに上り詰めた人間がその後20年近く誰一人としていないという事実を見れば分かるだろう。(中澤裕二みたいな帰国後大成した例なんかはあるけど)

再び日本人のパイオニアとなるべく乗り込んだが、開幕戦で文字通り鼻っ柱を折られてしまい、成果を残せなかったイタリア挑戦、ついに果たせなかったワールドカップ出場。キャリアを振り返っても決して順風満帆ではなく、むしろ節目で大きな挫折を味わっている。そんな壁に当たっても、笑顔を見せ、ポジティブな発言をし、切り替えて別の舞台に目を向けるポジティブさに引きつけられる人間は非常に多い。そのポジティブさを形作ってきたのはやはりブラジルでハードルにぶつかりながらも飛び越えてきた経験だろう。


今月カズは発足したばかりのオーストラリアリーグに舞台を移した。

この移籍は誰が見ても商業的な意味合いが強いものだ。12月に行われる、日本を舞台にした世界クラブ選手権にJリーグのクラブが進出できなかったことから、興行の目玉不足に悩んだ代理店、主催者側が、出場権を持つシドニーFCにカズをネジ込んだのはこの短期契約形態を見れば誰にでも想像がつく。

こういった、客寄せパンダ的な移籍に大概の人間は拒否反応を示すだろう。だがカズはこの話をほぼ2つ返事でOKした。それまでの生活である程度富を築いたカズにとっては、この移籍の金銭的な旨味はあまり無いはず。敢えてこの道を選んだのは、京都を退団したときに口にした「自分を必要とする、燃えられる場所」だったからだろう。プロサッカー未開の地を掘り探るサッカー人としての興味、そして世界クラブ選手権で世界トップの相手を30代後半にして体感できるインセンティブに純粋に引かれた結果だ。

衰え行く中でも経験を求め、探求しつづけ、燃焼の美学を見せつづけてくれるカズ。

感じ取りつづけずにはいられない。

俺の初心はどこへ行った

けさ淡々とメシ食ってたら、「めざましテレビ」の高島彩が「団塊の世代」を「だんこんのせだい」と読んで、大塚さんに注意されてたよ。

あまりの一撃にすっかり目が覚めました。卑怯だそんな笑いの手法。

つか「男根の世代」ならほぼ全ての男性機能が正常な男が当てはまってしまうね。

ゴールデンエイジ万歳。



さて、今日ピックアップの話題となるとやっぱりこれになるんでしょう。

建築事務所が耐震強度を偽造

千葉の設計事務所がコストダウンのために本来あるべきの耐震構造を設計から外し、それを隠すため耐震強度をクリアしていることを証明する「構造計算書」を偽造。ゴーサインが出て既に建てられてしまった21棟のマンション・ホテルの耐震強度に問題があるとされ、うち2棟については震度5強以上の地震で倒壊する可能性が高いの調査結果が出た問題。

本当に入居されている方々にとっては、契約する際に外面から判断のしようがない事柄だったでしょうし、「いつ崩れるか分からない状態だ」なんて突然言われて、そんな物件を買わされてやりようのない思いでしょう。

しかし気になるのはやっぱりこんな工作に手を染めた設計士の思考。おそらく発注元からいろいろ条件つけられて、面倒くさくなって、(設計士本人にとっては)余計と思える機能をチビチビ削ってるうちに感覚が麻痺してこんな事態になってしまったというとこでしょうか。

多分働いている皆さんは、形や規模こそ違えど、普段の仕事の中で似たような衝動に駆られることって結構あるんじゃないでしょうか。上司や得意先からいろいろ無理難題を押し付けられたりだとか、あるいは単調な仕事に終始する中で、作業のどこかをショートカットしたり適当に済ませてしまうこと。やった結果、大目玉を食らうことになったり、楽をしても全然問題なかったり問題あっても気付かれなかったりするケースいろいろあるとは思いますが。

そういう衝動に襲われたとき、自分を支えるのはやっぱりプロ意識。難題が生まれたときにそれをクリアしてやろうと壁にぶつかることはどういう結果になろうが財産になると個人的には信じますが、この設計士のように、どこかで何かを諦め、日々の仕事がただの「作業」になり、過程をスキップするエアポケットにはまってしまう可能性も誰もが持っているもんだとも思います。

この設計士には自分が扱うものが、人が住み、息を吸う、生きた空間だということを決定的に忘れてしまっていた。日々図面とパソコンモニターという平面としか向き合っていなかったから。これだけのことをしながらおかしなほど淡々と語っているのも実感の無さを表しているようで。

彼に初心が残っていればこんなことを起こせただろうか。妥協と諦めとごまかしでその図面はいつしか塗りつぶされて。