吉岡  徹:就職活動に失敗、そしてコンビニも退職する。

        唯菜さんと交際中。

鈴木唯菜:空の星をいつも、見ている、吉岡くんの彼女さん。

鈴木三郎:唯菜さんのお父さん

鈴木ひとみ:唯菜さんのお母さん

三尋愛子:滝で溺れた徹を助けてくれた、泳げる女性。話をきくと唯菜の高校の時                 の同級生だった。

 

「空の星、君と僕」 第24回

 

 徹が唯菜を迎えに行った松郷でのこと、2人はキャベツ畑で父である三郎の畑仕事を手伝い、その後家で午後の休憩をとっていた。

 

「お父さん、わたし仕事辞めようと思う。」和やかだった、空気が一変した後、三郎は言った。

 

「唯菜、会社で何があったか、父さんは知らない。けど、お前の人生、後悔しないようにしないとな。」

「会社をやめる決断が決して間違っていないと思うんなら、新しい道を選ぶのも、いいだろう。」

「けれども、お世話になった人たちにはちゃんと、挨拶しておかないとな。」と三郎。

 

「徹くんは、もちろんこの事知ってたのかな。」と三郎は徹に聞いた。

 

「俺もさっき、唯菜さんからそのことを聞いたばっかりです。」と徹は言った。

 

「なんだ、唯菜、徹くんにはもっと前から相談しなきゃだめだろう。で唯菜は新しい仕事は東京で見つけるのか。」

 

「それなんだけど、お父さん、私松郷に帰ってこようと思っているの。お父さんとお母さんが許してくれたら、しばらく実家で暮らしたいんだけど。」唯菜は両親を見つめた。

 

「それは父さんたちはかまわないけど、お前の家だし、けど、徹くんは東京だろ、遠距離恋愛するつもりか。」

 

「それなんですけど、お父さん、唯菜さんとさっき話してたんですけど、俺もこっちに引っ越してこようかなって思っています。幸いにもコンビニのフリーターですし、しばらくは職探ししないといけないかもですけれども。」と徹は言った。

 

「徹くんの人生まで変えてしまって、本当に唯菜が申し訳ないことをした。こんな娘だけど、これからもよろしく頼みます。」

 

すっかり、3人のコーヒが冷めてしまったところで母のひとみが言った。

「すっかり、コーヒー冷めちゃったわね。3人共入れ直しますね。」

「わたしは、2人はこれからの人だから、何をするにも頑張ってほしいわね。唯菜が会社辞めるにしても、後ろ向きの決断じゃなくて、前向きにそのことを考えていってほしいわ。」

 

「お母さんありがとう。」と唯菜は言った。

 

まだこのときは誰も唯菜のお腹に赤ちゃんがいることを知らなかった。

徹も唯菜も2人、会ったあの日の夜から、人生が全く変わってしまった。

しかし、どんなことがあっても、この若い2人を応援しようと思っている三郎とひとみであった。

 

つづく。