【2016夏ダイヤ④】欧州各社の日本路線 フィンエアー、福岡線は5月7日~。スペイン直行便復活! | 全国鉄道乗りつぶし日記&鉄道、航空ダイヤ・カープニュース
 1月の中ごろから各社で発表が始まっている2016年夏の航空ダイヤ。変更内容を日本の航空会社と日本発着の主な路線を中心に見ていきます。今回は、欧州各社の日本路線の情報です。

フィンエアー

 フィンエアーは5月より福岡~ヘルシンキ線を新規に開設します。福岡発着の欧州直行便としては、就航時点で唯一の存在となります。運航便数は3往復/週で、ヘルシンキ発初便が5月7日、福岡発初便が8日です。

<福岡~ヘルシンキ線 ダイヤ>
AY076/075 福岡 9:30→ヘルシンキ 13:55/16:30→福岡 8:00 +1・A330型機
(ヘルシンキ発 火・木・土曜、福岡発 水・金・日曜)

イベリア航空
 イベリア航空では、10月19日より東京(成田)~マドリード線に新規就航することを発表しました。日本からのマドリード直行便の復活は約18年ぶりで、唯一のスペイン直行便に。使用機材は、A330-200型機で、3往復/週での運航を予定しています。

アリタリア航空

 アリタリア航空では、2015~16年のウインターダイヤで4往復/週に減便していた東京(成田)~ミラノ線をデイリーに戻し、東京(成田)~ローマ線・ミラノ線ともに1往復/日で運航します。

<東京(成田)~ミラノ線 ダイヤ>
AZ787/786 東京(成田) 13:00→ミラノ 18:30/15:25→東京(成田) 10:15 +1・B777-200

(当該報道1 フィンエアー、福岡線就航は5月8日、夏ダイヤで1.4万人目標:トラベルビジョン)
(当該報道2 イベリア航空、成田―マドリード線を18年ぶり復活:日本経済新聞)
(当該報道3 アリタリア航空、東京/成田~ミラノ線を増便 3月27日からイタリア線はダブルデイリーに:Traicy)

 羽田空港発着枠配分に伴う「羽田特需」も落ち着き、中東各社のハブ機能の拡充で関空発着便などで減便傾向の続いていた日本と欧州を結ぶ路線。地理的にもアジア各地と欧州を結ぶハブ空港を置くのにふさわしい地点は国内には存在せず、この流れはある意味必然的といえたでしょう。

 一方で新しい傾向として日本の就航地点から欧州側が自国のハブ空港に旅客を集め、自社の得意とする方面へ旅客を振り分ける路線が目立ち始めています。フィンエアーは日本と欧州のほとんどの地点を結ぶ最短ルート上にヘルシンキが位置することを利用して、ヘルシンキと日本各地を結ぶ路線を拡充中。似たような発想で日本線を展開している中東各社よりも優位なのか路線の拡大傾向は順調で、3大都市に引き続き、福岡にも就航することとなりました。

 福岡発着の欧州直行便は、今年のはじめにKLMが撤退したばかりでしたが、ヘルシンキの方がアムステルダムよりスムーズに欧州各地へ乗り継げ、日本側にもパートナーとなる日本航空がいるのが強み。上手く定着させていってほしいものです。

 イベリア航空の成田~マドリード便はアジアの東の端と欧州のだいぶ西の地点を結ぶ路線ではありますが、スペインは中南米各国の元宗主国とあり、中南米路線が豊富。とりわけ南米は地球の裏側でどこを経由しても大差ないことから、日本と南米を結ぶ新しいルートとして期待できそうです。

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