僕は、その恥ずかしさ過ちが故に
自身を偽り大きく見せることで、小さな今にも折れそうな自分を保つことにしました。
かなり威圧的な態度をとったと思います。
そうすることでしか保てませんでした。
随分と怖い思いをした人もいたのではないかと思います。
本当に情けない話でした。
ところが僕の失態はこれだけでは終わらなかったのです。
この暴力事件が落ち着き、寮の皆も忘れ始めた頃、
僕は例の彼女と大きなトラブルを起こすことになるのです。
僕は皆が使う共有のスペースに、
私物のものを結構置いていたのです。
というのも誕生日が近かったということもあり、誕生日プレゼントを大量にもらった僕は、それを皆に自慢したかったのです。
誕生日プレゼントにはプラモデルもあって、僕はそれを皆と作り上げていくことに喜びを覚えていました。
また僕はガーデニングが好きだったので
ガーデニングを彩るための置物を空き缶等で作成しておりそれらを私物として共有スペースにおいていました。これらは完成をまって寮の庭に植えた花の横にインテリアとして置く予定でした。
この私物を巡って、
邪魔だから片付けろと彼女は僕に言ってきました。
ちょうどその時は、寮全体を掃除している時で僕は指定された箇所を掃除していたので
「あとで!」と返事しました。彼女が片付けろと僕に言ったのはこれが初めてではないので明らかに僕が悪いのですが。。。
また僕は随分とズボラなところがありやっぱり共有スペースを自分のスペースのごとく使用していました。
すると、彼女は小さな袋に僕の私物を詰め込みました。
僕は驚き慌てて中身を確認すると、プラモデルはポキンと折れ、作成していたガーデニング用のインテリアももう復元は不能な状態でした。
とっても悲しい気持ちになりました。
僕は僕の嬉しさや誕生日プレゼントをくれた友人のこと、いろんな思いが小さな袋に詰め込まれ
そして壊れたのを感じたのです。
僕はついに彼女に言い寄ってしまったのです。
荷物を置いていたのは悪いが、人の荷物を粗末に扱っていいのか
と。彼女もしばらく言い返していましたが僕のあまりの剣幕に話したくない!とその場を後にしました。
僕はその直後怒り狂い、壁を強烈に殴って叫んでいたと言います。
曖昧な書き方をして申し訳ありませんがこの辺はよく覚えていないのです。
僕は部屋に連れていかれ、冷静になれと言われました。
しばらくして僕は冷静になり、なんてことをしたのだ、という罪悪感に急にかられたのです。
ここで僕が終わりました。
はっきりといえばこの時死んだのです。