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闘病記~ホジキンリンパ腫に右往左往する男

「悪性リンパ腫?ホジキン…??何だそれ!?」
突然始まった闘病生活。日々の出来事、感じたことを可能な限り書き連ねてみます。

平成27年4月24日午後

「CTガイド下肺生検」を受ける為H病院へ入院



生まれて初めての入院であり、これから行われる検査に対する興味も手伝って、周囲の心配をよそに何故かワクワクしていました。


入院前の説明だと「CTガイド下肺生検」のみ行う予定だと認識していたのですが、ついでに頭部のMRI検査も行うとのこと。


病気の頭部転移を確認するためとのこと。


「転移って…やっぱりガンとかの疑いがあるってことかよ…」


一気に浮ついた気持ちが吹っ飛びました…。



『MRI検査』


どんな検査?

「MRIとはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略語で,MRI検査は強力な磁石でできた筒の中に入り、磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査です。

撮影の際は、ベッド(検査台)に寝た状態で、磁石の埋め込まれた狭い筒の中に入り、検査部位や目的によって、検査の時間は異なります。

MRI検査では、様々な病巣を発見することができますが、特に脳や脳血管、卵巣、前立腺等の下腹部、脊椎、四肢などの病巣に関しては、圧倒的な検査能力を持っています。
X線を使いませんので、放射線被ばくはありません。」

:つくば画像検査センターWebサイトより



この検査は比較的ポピュラーであり、多くの人が経験していると思います。

よく言われるのが「検査中の機械の音がうるさい」というものであり、私も事前に経験者からそのような話を聞いていました。


私の場合は頭部のみ検査したわけですが、感想はやはり「うるさい」でした。


検査室は、ヒーリングミュージックの一種であろう爽やかな音楽が流れているのですが、検査が開始すると機械が…


「ピーゴロゴロ ジー ガッシャン ゴンゴンゴン バッタンバッタン」


と工事現場のような騒音を立て始め、室内の爽やかさはどこかに吹き飛びました。


耳栓をしているにもかかわらず、かなりの音量が頭全体を響かせているため眠ることが出来ず、ましてや体を動かすこともできないため、ひたすら30分近くの間目を閉じて耐えていました。






MRI検査終了後しばらくしてからメインイベントである「CTガイド下肺生検」が実施されました。



『CTガイド下肺生検』


どんな検査?

「CTガイド下肺生検とは、実際にCT装置で身体の断面像を見ながら肺の病変部に生検針を刺して組織を採取する検査です。採取した組織を病理、細菌検査などに提出し、治療方針の決定に役立てます。原則として気管支鏡で見えにくい病変や、気管支鏡でうまく組織が取れなかった場合に行います。」

:慶応義塾大学病院 医療・健康情報サイトより



そもそも、聞きなれない検査だったので事前にネット検索して情報収集。

その際に表示される画像を見て…


「うわ…胸に針が刺さってるわ…」


検査の内容からしたら当たり前なんですけど、衝撃的でした。


その衝撃的な画像を思い出し何故か再びワクワク。

自分はいわゆる変態なのかと疑い始めました。

但し、頻度は少ないようだが合併症のリスクがある検査なので、多少不安も感じていました。



検査は、局部麻酔をした後、CTを撮影しながら針を刺す位置を確認し、針を少しずつ刺し最終的に針の先に付いた機構により組織を採取するものです。

実際に体験した感想は「ひたすら痛い」です。


今まで生きてきて、体に何かが刺さった経験というのはせいぜい注射針ぐらいなので、内臓に到達するほどの刺さり具合というのは想像以上に痛かったです。


当然麻酔が効いているので我慢できないほどではないのですが、局部麻酔であることから意識がはっきりしており、じわじわと胸に針が刺さっていく過程を体感しながら、同時に今どのような状態かを想像しているので余計に痛みが大げさに感じられたのでしょう。

痛みがどのようなものであったのかを箇条書きにすると…


・最初は「チクッ」後はひたすら鈍痛。


・結構グリグリ刺している感触があり、深く刺さるとともに痛みが増す。

 (目隠状態なので実際に手技を観察することはできません)


・胸に針を刺しているのに何故か腰付近に鈍痛。


・おそらく組織を採取した瞬間であると思うが、「バチンッ!」という音とともに胸や腰に響くような鈍痛。



検査終了後は点滴をしながら病室で安静にしていたのですが、麻酔が切れるに従い胸と腰の痛みが強くなり、少しでも体を動かそうものなら思考ができなくなるほどでした。


「ちょっと針が刺さっただけでこの痛み…包丁で刺されたり、鉄砲で撃たれた痛みはどんなだよ…」


その日は、検査で疲れていたのか消灯時間をもって早々就寝。



翌朝。


朝食後に、検査後の合併症が生じていないか等を確認するために胸部レントゲン写真撮影。

痛みは日常生活を送るうえで問題ない程度に和らぎました。


O医師

検査による合併症も特にないようですので今日はこれで退院になります。次は5月1日にPET-CTによる検査を受けてもらい、この時点で病理検査の結果も含めてデータが大体出揃うと思います。今後の治療方針等を説明したいのでこの日はご家族に同席していただきたいのですが…」


「家族…先生、結構ヤバイ感じなんですか?」


O医師

正直現時点では判断できないです。でも、事実として縦隔に腫瘍があり、肺に病変が見受けられます。これが悪いものなのか、良性のものなのか等は病理検査の結果を待つしかありません」




家族など周囲に心配させてしまって申し訳ないと思いながら、5月1日のPET-CT検査と結果説明までの一週間、なるべく余計なことは考えず過ごしました。



つづく





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