あれから僕は、
工事現場の仕事で
お世話になっている社長さんの家に
引越しをして、
社長の家で、社長の家族と一緒に暮らすことになりました。
一週間に一回休みで、
毎日朝7時に社長と家を出て、
夜7時頃には、家に帰って来ました。
一人で過ごす時間より、
社長と過ごす時間の方が
ずっと多かったんです!
でも幸いなことに、社長は僕のことを
凄くよく見てくれたし、
僕もそんな社長が好きでしたし、尊敬してました!
主に、僕は社長と一緒に移動することが多くていつもデッカイトラックに乗って、二人でふざけたり、叫んだり、歌ったり、子供みたいにはしゃいだりしてました!
社長も僕も、
かなりいたずらが好きだったし、
凄く話が通じたりして、色んな話をしてました。
そんな日々の中で、
もうそろそろビザーのことを考えなきゃいけない時期が来まして。。
僕はどうすればいいのか、
一人で凄く悩んでました。。
学校に行けるほど金はなかったし、
ビザーはもうすぐ切れるし、
でも、はっきりやりたいことは見つかりませんでした。。
何日間、悩み続けましたが、
答えは見えませんでした。。
そしてある日、
いつも通りに
仕事が終わって、
ぐたぐたになった体で、
音楽をつけたまま
眠ろうした時でした。。
どんな音楽だったのかは
覚えてないんですが。。
僕はその音楽を聴きながら
泣いた記憶があります。。
多分。。
いま現在、
自分の環境や、
未来への不安。。
そして、自分への苛立ち。。
色んなことが重なって
涙が出たんだと思うんです。
でも、涙を流しながら、
僕が独り言で
言ったことがあります。。
音楽が。。
。。やりたい。。
その言葉は。。
その思いは。。
僕が7年間ずっと
心の中に封印をしていた言葉でした。
音楽がやりたいと思っても。。
僕はそれを思う前に、
すぐほかの事を考えたり、
その思いを本当じゃないと
自分に嘘をつきながら
生きてきました。
音楽がやりたいと言う気持ちを
ずっと、
否定しながら生きてきました。
7年間を。。
ずっと。。
僕は自分に嘘をついていたんです。
いまさら無理だとか、
そんな実力にならないとか、
また親に心配をかけちゃだめだとか、
きっと音楽以外にもっと向いてることがあるとか、
さまざまな言い訳で僕は
音楽が好きなのにもかかわらず
逃げようとしてました。
その、次の日だったと思うんです。
いつも通り朝早く起きて、
僕は社長と現場に向かいました。
そして、帰り道だったのかな。。
僕は社長に音楽がやりたいと。。
言いました。
したら、社長は
やればいいじゃん!と
軽く答えました。
そして僕は、
音楽ができない理由を
社長に言い返しました。
金の問題や親の反対とか、色々できない理由を。。
したら、今回は社長が
いつもと違う雰囲気で、
真剣に、
僕にこう言ってくれました。
やりたければやればいい!
やらずには後悔するより、
やってから後悔するほうがいいよ。
日本に来て、
何回も耳にした言葉だったけど、
その日は、
その瞬間はなぜか。。
体が震えるほど。
その言葉が胸に刺さって。。
僕はしばらく何も言えませんでした。
そして、僕は心の中で決めました。
もう一回。。
もう一回。。
俺は音楽をやるんだと。。!
やらずに後悔するよりはやってから後悔しようと。。!
でも、一つだけ問題がありました。
それは、
親の許可をもらうことでした。
7年前、音楽をやめたことも、
親の反対が凄くてやめたものですから。。
とりあえず、
音楽をやっていた頃、
まだ僕の味方になってくれた母に電話をしました。
最初は、やっぱり
音楽をやり始めるには人より遅かったし、やめた方がいいと心配の言葉を言ってくれましたけど、
本当にやりたいんだったら、やってもいいと思うけど、父がどう思うかはわからないって。。
(当時父は病気で大きな手術をしたばかりだったので、まだ体の具合がよくありませんでしたが)
母は、そんな父が、
僕がまた音楽をやりたいと話を聞いたらまた倒れたりするのではないかと心配してました。。
僕もいくら自分の夢だとしても
それが原因で、
父がまた健康が悪くなったり
すると、一生。。後悔すると思って。
母には、父には言わないでくださいと。。僕が言ったことは忘れてくださいと。。言いました。
翌日、
いきなり父から
電話がかかって来ました。
普段無口な父は、僕が日本に来て
一回も僕に電話をくれたことがなかったので、僕は驚きながら電話を出ました。
電話をでたら、どうやら母は、
僕のことが気になって気になって
父に言ったようでした。
そして父は、僕にこう言いました。
本当に音楽がやりたいか。。?と
僕は、震える声で。。
はい。やりたいですと。。
父に言いました。
そして、父は7年前と変わらず、
音楽をやったらいけない理由を
僕にいくつか言ってくれました。
そして僕は。。7年前のように
はい。。と力の無い声で答えました。
でも、その次に出た言葉で
僕は驚くしかありませんでした。
本当にお前が好きなら、
やってもいい!
でも、
後悔はするな!って
言ってくれました。
7年前にそんなに激しく反対してた父だったから。。
なんだか。。胸がいっぱいで。。
ただ、僕は
頑張りますとしか言えませんでした…
to be continued..
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いま僕は、
音楽をやっています。
7年間
ずっとやりたかった音楽を。。
やっと
やっと。。
やっています。。
もしかしたら、7年もかからずに
もっと早く…
音楽ができたかも知れません。
もっと素直になったとしたら、
思いっきり一歩前に踏み出すことができたとしたら、
もっと早く。。
音楽ができたかも知れません。
でも、僕は後悔はしないんです。
なぜかと言うと、
僕はいま、
そんなにもやりたかった音楽をやっているし、
その7年があるからこそ。。
いまの僕がいますから。。
どんな7年だとしても、
その7年があったからこそ、
僕は、音楽への強い思いを持つことができたんだし、
その7年があったからこそ、
僕は、感謝しながら音楽をすることができたんです。
その7年があったからこそ、
色んな人の気持ちがわかって、理解することができたんです。
その7年があったからこそ。。
僕は皆さんに出会えることができたんです。
皆さん。。
僕はいま、
最高の人生を送っています。
そして、
最高の時間を送っています。
僕は皆さんに出会えて本当によかったです。。
ありがとうございます。