元妻から届くのは胸をえぐられるメールばかり…自分が不倫したことで家族が崩壊したことなんか関係無いって感じで…
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女ってのはマジで怖い
言葉の暴力は体の暴力を超えるよ…
16年の歴史を消し去ってしまいたい…
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これから何回か、自分の気持ちを上げるために昔のこととか思い出しながら書いてみようと思う
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都内を流してると、心が揺れる場所が沢山ある
楽しかったり、切なかったり…
時間があるときは車から下りて一服しながら思い出してみたりする
あの頃の俺は確かにここにいたんだ…って
…ほとんど自己満足の世界だから苦手な人は読まないほうがいいよ
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[GINZA 1-5]
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銀座と言っても結構広い
近寄りづらい8丁目…華やかな4丁目…何となく静かな1丁目…
銀座にいくつかある俺の思い出の場所の中でも特別なのが1丁目5番地
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当時の俺は某テレビ局の仕事を辞めて小さな代理店で働き始めたばかり
大好きな仲間とまた海に行けるようになって気分は最高!HAPPYな毎日を過ごしてた
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愛車はランサーのインタークーラーTURBO
海の行き帰りの山道を攻めたりして時間を無駄なく楽しんだ
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ある日海からの帰り道、ベンツがトロトロ…邪魔くさくてパッシングしな
がら一気に抜き去った…その先に…
白黒のツートンがチラッと見えたと思ったら赤灯がキュンキュン回った
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ヤっべー!今度切符切られたら免停じゃん!
振り切る自信はあったけど焦りもあった
走りなれたコーナーでケツを振り過ぎてガードレールにガツンッとやっちまった…
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BADでしょー!!
修理の見積もりは…30万円
車両保険入ってねーし!
新しいサーフボードをオーダーしたばかりだし…
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仕方なく仕事が終った夜の時間を有効に活用…バイトをすることにした
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見つけたバイトが銀座の居酒屋
仕事は最高に楽しくて、性に合ってたみたい…すぐにバイト長になって時給もアップ♪
店長や仲間も楽しくて飲んだり麻雀したり、海に行ったりもした
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仕事が終ってお疲れの一杯やると終電はギリギリ…店舗のあるビルの上半分が社員寮になっていたのでちょくちょく泊まるようになって…銀座の住人になったような気分だった
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修理代はとっくに稼いだけど辞めるのはもったいない!
しばらく続けていると違うフロアにある同じ企業が経営するpubにカワイイ女の子が入ってきた
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階段ですれ違う時に少しづつ話しかけて…とうとう一緒に海に行こうと誘い、返事はOK!超ラッキー!
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行き帰りの車内でたくさん話ができた
お互い波長が合うみたいで会話はすごく楽しかった
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彼女は中学生から◯◯ティーンとゆう雑誌のモデルをやったりして今は女優になるためにバイトをしながら劇団で活動
カワイイはずだ
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超ー舞い上がった…f(^^#
それからは仕事が終わると終電までcafeで話したり…気分は彼女オンリーになってしまった
つまり…惚れてしまったわけで…
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ある時、つい話し込んで終電を逃してしまった
大和市に住んでいる彼女は明日早く東京に用事があると言う
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冗談で「何にもしないからホテル泊まろうか…寝るまで話せるし…」会社に車を置いていた俺は大和市まで送って行くつもりだった…でも彼女の返
事は「いいよ、泊まろっか」だった
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驚いてしばらく絶句…「あのー、何にもしないけど…もしかしたら理性が崩壊しちゃうかも…」
「信じてるもん♪」
あー、これ言われちゃうとマジで何もできない…っつーか、一緒に夜を過ごせるだけで最高ーじゃねー?
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ベッドで横になって…手が触れるだけでドキドキして…寝るのが惜しくて
結局夜通し話をしていた
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モデルとか女優とか、夢に夢中で彼氏はつくったことがない
全く興味が無かったらしい
つまりは俺が最初の彼氏になるアドバンテージを握っている状況
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それから何度かホテルに泊まったけど、どっちかがスーッと眠りに落ちるまで話してばかり
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一時は「1m以内に近づくと妊娠するぞー」とまで言われてた俺が信じられない気持ちに陥ちた…
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大和市まで送って行っても近くの公園のベンチでずっと話す…
俺ってこんなにお喋りなヤツだったっけ?…自分が自分を離れてドラマの中にいるようだった
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噴水のイルミネーションが消えても肩を寄せてずっと離れたくなかった
彼女も一度も自分から帰らなきゃって言ったことが無い
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でもこのままでいいのかなー、高校時代の事件(後日書きます)以来マジな恋愛を封印していた俺は会社やバイトの女のコに相談してみた
「何かしら進展させないとズルズル恋愛までいかないかもよ…」
このままでも十分HAPPYなんだけどなー、やっぱ進展させないと…
かな?
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何度送って行っただろう…246の距離が遠くないって感じるようになった頃、彼女の雰囲気が段々変わってきた
…距離感が無くなったとゆうか、一緒にいるのが自然って感覚…
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噴水のイルミネーションがいつもの時間に消えたあと俺は「もう行かなきゃ」と言いながら肩にまわした手でグッと抱き寄せてそーっとキスをしてみた
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抵抗は無くて…彼女は俺を受け入れてくれた
そのままずっと、何度もキスをして…結局離せなくなってしまった
ずっと、ずーっとこの時間を終わらせたくなかった
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彼女のファーストキス…そして彼女は消え入りそうな小さな声で言ってくれた…「ずっと一緒にいて…」
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心臓が爆発しそうだった…涙が出るくらい嬉しくて、愛しくて…
一生愛していくぜ!その時は別れることなんか想像できなかった
…彼女の夢に触れるまでは…
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彼女が主役の舞台を渋谷でやるという
それまでは「恥ずかしいから教えな~い」くらい言われてたけど、その舞台へは「見に来る?」と誘ってくれた
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もちろん見たいに決まってる
「絶対行く!行く!」
彼女はチケットをくれた
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ちょっと早めに行ってみるとすでに列ができていて俺も一緒に列にならんだ
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彼女の夢、頑張ってる姿を撮ってあげようと波乗りを撮影するために買ったズーム一眼レフを持参した
…でも結局一度もシャッターを切ることはできなかった…
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舞台の上の彼女はスゴい!
美しいってだけじゃ表現できない…
演技も本物だった
俺はただ見惚れて…最後まで夢の中にいるようだった
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舞台が終わると歓声と拍手で会場は熱気で溢れた
…彼女の夢はこんなに素晴らしくて…しかも、もうほとんど手が届いてるじゃん…
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公園で抱きしめた彼女…舞台で喝采を受ける彼女…
想像の中で重ならない
どっちが本当?
どっちであるべき?
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この舞台のある日の少し前、大垂水峠辺りをドライブしていたとき、思いつきで急に「キャンプしよっか?」と誘ってみた
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サーフトリップのためにいつもキャンプ一式は積んでる
夕方だったけど、近くにあるキャンプ場が予約無しでもOKだった
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5分でテント設営2分であったかいコーヒー…丸太を担いできて海で使ってるタオルを被せ二人で座りシュラフを広げて一緒に包まる
ランタンのマントルは破れてないし、ホワイトガソリンは入れっぱなしだからすぐに灯けられた
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彼女にキャンプの経験は無かった
ランタンの灯りに目を細めながら柔らかな表情で「いいねーこうゆうの…」と言った
そして…「最近ね、違う夢もあるんじゃないかな…って思えてきたん
だ…」
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ドキッとした
これは…逆プロポーズに近い状況?
最後まで聞きたかったけど、彼女は恥ずかしそうにして「うーん…でも…まだわからない…」
そう言って俺の顔をチラッと見た
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俺はドギマギうろたえながら「おしえてよ…」と突っ込んでみた
「おしえなーい♪」
その恥じらいながらツーンと横を向いた表情は忘れられない…
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こんなにも舞台で輝いている彼女…花束やプレゼントも貰って…ファンまでちゃんといる…
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打ち上げとか色々あると聞いてたから、人垣の遠くから目の合った彼女に手を振った…
彼女が手を振り返して来ると、人垣の視線は一斉にこっちへ向いた
苦笑いしながら電話するのジェスチャーをすると彼女はうなずいた
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もしかしたら一緒に帰れるかも…と近くのパーキングに停めておいた車に乗り込み宮益坂を抜けて246から内堀方面へ
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あれ、俺の彼女なんだぜー!…優越感はつかの間で、何か心に引っかかるものが生まれた…
二人でシュラフに包まって聞きそびれた違う夢って…
あの輝くステージと比較できるようなものなのか…?
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俺はまだ20代前半の半人前…急に彼女との格差を感じてしまった
アマチュアバンドでステージには何度か上がってはいるけど、彼女はほとんどプロだった
見なきゃよかったかなー…何となく漠然とした不安が胸を過る
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それからの彼女は忙しかった
地方の旅行関係の広告やら何やらが入ってきたり(この時のポスターは実家にしまってある)、舞台もあったりでバイトも辞め…電話だけの日々が続いた
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「あいたいなぁ…」そう言ってくれるだけで嬉しかったけど…彼女を、その夢を。大切に思えば思うほど自ら小さな壁を心に積み上げて行った
そして俺から彼女に電話することは無くなった…
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週末の海は欠かせない
ノンビリとうねり来る波間に揺られながら、二人の時間を思い出す
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いい波のセットが入る
一番アウトから気合のパドルでピークをつかむ
テイクオフの瞬間に彼女の姿は浮かばない
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繰り返し、繰り返し、波に乗る…
次の週も…次の月も…
そして彼女の温もりは思い出へと変わっていった
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初めて彼女とすれ違ったビルの階段…思い出の詰まったビル…俺もバイトを辞めた…
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しばらく経ってから久し振りに銀座に行く用事があって、懐かしのバイト先を訪ねた
バイトだった大学生の2人は就職難もあってそのまま社員になっていた
話が不意に彼女のことになった…「そういえばpubにいた女のコ、1回来ましたよ…彼どうしてるかなって聞いてましたけど、付き合ってなかったんですか?」
…胸が痛い…
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俺は彼女のためだと思って距離を置いていったけど、彼女にとっては裏切りだったのかも…
…「ずっと一緒にいて…」…その言葉を俺は裏切った…
世界一馬鹿な男だ…
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遠くからでも見守ってあげる方法はなかったのか…
何であんなに好きだったのに距離を置いた?
彼女のためだと言い聞かせたのは自分の自信のなさを誤魔化すため…
高校時代のトラウマもあったと思う
本気になればなるほど壊れたときに傷つく怖さがあったんだ…
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今は新しく 建て直されて面影の無いビル…でも確かにこの場所に、俺も彼女もいた…
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っつーことで銀座編その1終わり
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携帯で写真を一枚撮って仕事の続き…
タイミングは外しっぱなしだったけど、結果オーライで目標は大きくクリア
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そういえば今日はBLUE MOONだそうだ
ブルームーンってのは幸運の兆しで、ひと月のうちに満月が2回あるときその満月を『ブルームーン』と言うそう
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確かに明け方の西の空に浮かんでる月はまん丸だった
帰り際に携帯で撮ってみた
megumiに幸運あれ!…今更ながら願ってみたりする…