Q2.希望していた部署への配属ではありませんでした。上司に伝えるべきでしょうか?

A.なるほど、確かにそれは戸惑ったでしょうね。
これは新人のほとんどが体験している戸惑いではないでしょうか?
私は年間3,000人以上の新人に会う機会がありますが、その分人事担当者とも顔を合わせる機会が多く、人事目線の話もよく伺います。
そして、多くの人事の方々の考え方や、育成方法、そしてその後の新人の結果や成果を見てきました。


そういった観点から、先に回答を述べるとすれば、上司に伝えるのは今のタイミングではないと、明確に言えます。
まずは与えられたその部署で、何らかの結果や成果を出してから伝えることをお勧めします。


この悩みを持つ多くの新人の考えは恐らく、「希望する部署であれば、やる気を維持して全力で頑張れる」と考えていると思います。私も同じ経験をした事があるので、この気持ち、とても良くわかります。

しかし、年齢と共に評価が上がる社会人の多くは、ご自身の経験上、これは全く逆の考えだと言う方がとても多いのです。

しかも意外と、希望の部署に行けた新人の多くが、理想が大きかった分「理想と現実のギャップの大きさ」を感じ、離職に至るというケースも増えています。

結論としては、スキルが無い時に希望の部署に行って心が折れるよりも、いろんな部署を経験し、スキルを身につけて、視野を広げた上で、最終的に、自分が希望する部署に行くほうが、本当にやりたい仕事を手に入れる近道だと言えます。

是非与えられた部署で、与えられた仕事を一生懸命こなし、まずはあなたへの信頼を手に入れて下さいね。