リアル鬼ごっこの哲学性を二つ程解説する。

「そして、翼の映像がそこでプツンと途切れた」単行本 p330

此処で映像と云う言葉が出てくる。
此処に着目したい。
人類の記憶が、
例えば五分前に誰かに植え付けられているとしたら、
此の現実、
即ち、リアル鬼ごっこは空想、
夢に過ぎない。
プツンと途切れた所で、
空想なのだ。
翼と云う概念は、
ラッセルの五分前仮説宜しく、
そう云う事なのだ。
映像と云う言葉が奇妙なもので、
やはり彼は水槽で夢を観ていた。

もう1つは、

「機械技術の全てが今となっては全く想像のつかないほど発達し、」 p7

なんて事の無い文章の様だが、
此れも哲学の一つだと案出される。
今とは何時なのか、
西暦3000年では無く、
今、即ち2000年代を指しているものと思われる。
何故か?
其れは、
今と昔は相対性理論の実証で、
行き来は出来ない筈だ。
しかし、此れも五分前仮説と考えるなら、水槽の夢なのだから、
行き来は出来る筈だ。